熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

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熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

  • 著者名:井川意高【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 双葉社(2013/12発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575306026

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内容説明

カジノに入れ込み、注ぎ込んだカネの総額106億8000万円。一部上場企業・大王製紙創業家に生まれ、会長の職にありながら、なぜ男は子会社から莫大な資金を借り入れ、カネの沼にはまり込んだのか。その代償として、塀の中に堕ちた男の懺悔がここに―

目次

序章 灼熱
第1章 極限
第2章 追憶
第3章 邁進
第4章 君臨
第5章 疼き
第6章 放熱
第7章 熔解
第8章 灰燼
終章 下獄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

96
先日大王製紙が手放したホテルに泊まり、そういえば会社の金をカジノに溶かした人がいたなと読み始めた。父に認められること、勝つことに執念を燃やし、自分の幸せが何か分からない人。麻布で芸能人と派手に遊んだ自慢(六本木を教えてくれたのは現デジタル大臣平井卓也)、仕事で頑張った自慢。会社を親族の私物と勘違いし、107億円近い金を使い込んだのに、返したんだから悪くないと思っている。あなたが傷つけたブランドイメージと社員のプライドは107億で効かんぞ馬鹿者。井川一族は会社から追われたが、暫くエリエール買いたくない。2021/06/27

kinkin

74
カジノで106億8000万をすった著者の懺悔録。懺悔録になっていないところが面白かった。自分の生い立ちやグループ会社での経営について、学生時代から通ったという高級クラブのことや交流のあった有名人の話など。ライターの方が構成して書いているのでそこは面白くしてあるのかな。肝心のカジノのことはルールやカジノの仕組みなどこれからカジノに行く方は参考になるかも。一晩で数千万勝った負けたを淡々と語るあたりやっぱり大企業のボンボンには変わりなかった。現在服役中とのこと出所したらまた書くのかな。図書館本2016/11/19

Willie the Wildcat

47
3代目の王道を突き進む中での心の隙、驕り、油断。経緯と当時の心境を綴るも、如何せん心に響かない・・・。借入れ完済と社会的制裁という結果論。付け加えて経営能力への過渡の自信。前者は、行為への真摯な反省の欠落。後者は、「財務管理は経営能力の主軸」という客観性の欠落。故の実刑判決!と考えるのが論理的。同族経営や監査の甘さも結果論であり、突き詰めるとやはり本人の経営者としての資質の問題ではなかろうか。赤裸々に心情を綴った点は認めるも、本著執筆を通して何を達成したかったのだろうか?不思議な読後感・・・。2014/09/21

さぜん

46
吉田修一の「小説犯罪集」の中でこの事件をモチーフにした作品があった。事実はどうかと思い手に取る。106億もの大金をカジノにつぎ込み子会社から有無を言わさず資金調達をした大王製紙前会長の懺悔録とあるが、反省とか後悔とかは最後の数ページに出てくるのみ。資産家で東大出身で地位も権力も手にした人は犯罪を犯してもお金で解決できると思ってる。出獄した後の活動でこの人の反省度を判断したい。2017/03/20

それいゆ

42
本人がすべて執筆したかどうかが不明なので何とも言えませんが、書かれている生育歴などから推測すれば、お坊ちゃんというよりも、底の浅い生き様しかしてこなかった馬鹿者が見えてきます。東大法学部卒でも学生時代は遊ぶだけで、企業人としても酒を飲むことに長けているだけで、それで得た人脈を自慢するとは浅はかな人物です。親の育て方が間違っていたのだと思います。世の中には立派な2世は大勢います。佐野眞一に書かれた記事はデタラメだと批判していますが、橋下徹に対する人権侵害記事を平気で書くような作家なんか無視すればいいのです。2014/02/25

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