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内容説明
原初の三種の神器(銅鏡・鉄剣・勾玉)は、天皇制が確立すると、「勾玉」が「神璽」に取って代わられました。勾玉は、呪術具・祭祀具・儀礼具・宝飾具という多義的な宝器として古日本では重要な役割を持っていました。民俗的信仰から国家的信仰へ、地方の王から国の天皇へ……。神器の意味づけはどう変わったのか? 武家の時代に神器の扱いはどうなったのか? 神器を通してみる、日本の歴史と民俗を問い直します。(講談社選書メチエ)
目次
第1章 伊勢神宮と出雲大社―大和王権の成立と伊勢出雲の二極構造(伊勢神宮の創祀 出雲大社の創建)
第2章 海の正倉院「沖ノ島」―日本古代の神祇祭祀の形成と展開(古代祭祀の世界 沖ノ島の祭祀)
第3章 三種の神器と神宮神宝―神話と歴史の解読(神話の中の三種の神器 神話と歴史の中の「鏡・釼・玉」 天皇即位と「神璽・鏡・釼 古代神宝と天皇)
第4章 古代中世の天皇と三種の神器―「三種の神器論」の登場(平安京の天皇と神器 武家の争乱と三種の神器 八坂瓊曲玉(勾玉)の神話と歴史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2021/07/04
夢見堂
0
やっと読み終えた。めっちゃ難しい内容でした。特に今現在も多くは知られてない沖ノ島宗像関連は頭がこんがらがりながら唸りつつ地図で見つつ関連性の言わんとしてることを理解するのに時間がかかりました。数年前にあった沖ノ島遺跡の展示会に行っとけばよかったなぁ、勉強不足をひしひし。第一章第三章はすんなりと入ってきた。特に第三章の締めに関してはまだ生前攘夷で出雲国造から現天皇陛下への神賀詞奏上やみほぎたま献上など行われたことがまだまだ記憶に新しく。勾玉の巴についても呪術的に縛るなど興味深い内容でした2021/04/14