内容説明
なぜ、日本人はこんなにも、マジメで、おとなしく、デタラメなのか?「私たちには、先人たちの日本哲学を伝道していく“義務”と、世界に通じる新たな日本哲学を生み出す“責任”がある」と著者は語る。
最強の外来思想であるグローバリズムと向き合い、ポスト3・11にふさわしい日本社会を築くための「哲学的提言」も満載!
目次
第1章 日本哲学の始まり―神話と仏教
第2章 日本の美学―武士道と儒学
第3章 再び神を求めた日本人―国学と幕末の思想
第4章 西洋のニッポンの始まり―啓蒙思想とナショナリズム
第5章 普遍性を目指した日本哲学―京都学派とその時代の哲学
第6章 アメリカの日本から世界の日本へ―戦後民主主義と現代思想
第7章 ニッポンのカタチ―OTAGAISAMAの国として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
273
確かに日本国内の哲学と外国からの哲学とは雰囲気が違うなと感じる。やや震災直後の発刊のため悲観的に感じた。2017/04/21
みどるん
5
日本思想史の概観をさらっと眺められた。日本の政治意識の低さは、勝ち取ったわけではない、与えられた民主主義からきている。そうだとしても和の弁証法で何かを生みだせるのではないかと、日本哲学に希望が持てた。村上春樹も単なるブームではなく、対外への日本思想の表れとして読んでいきたい。2014/07/14
chikapie
4
#読了 日本哲学勉強中。細かい部分になると理解不足が多いけど、古事記からの日本思想や哲学の大きな流れは分かってきた。外のモノとウチのモノを融合させる器用さが日本ならではなのかなとぼんやり思う。もののあわれ、いき、もったいない、お互い様、という日本的なものの魅力を強く感じるこの頃。次は何読もう。2020/08/22
東隆斎洒落
4
14.5.6◆1970年生の哲学者による、日本の連帯思想を、世界へ発信することを説いた一冊。新書の紙面で、古事記から村上春樹までの歴史がコンパクトにまとめられている。◆軸は、弁証法(「正」と「反」のイイトコ取りで止揚し「合」を生む)を、日本的に進化させた「和の弁証法」。日本古来の神(「正」)がありながら、仏教伝来という「反」を国家宗教としてそのまま受入れ、それを発展させる「和の弁証法」こそ、日本の将来に欠かせないと説く。◆黒船来航、GHQの占領、3.11等の外圧こそ、日本の発展の機会とはナルホド力強い。2014/05/06
脳疣沼
2
外来思想とかどんどん取り入れて、常に最新思想を外に求める感じは、今も変わらないし、別に今さら恥じる事でもない。戦争にも負けたし、勝ったなら大手を振って誇りにしたであろう武士道やら神道も、今や色々と気を遣いながらする日本紹介の一事例にしかならない。しかし逆にそれが控えめな美徳となって、無害だという理由で、他国からまあまあ好かれる国となった。著者はこれからの日本哲学の可能性を描いているが、私はどーせ日本哲学が世界に影響を与えることはないし、国民も望まないし、哲学のない世界でまあまあ幸せに生きていくのだと思う。2017/02/16
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