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内容説明
『君主論』『政略論』など、帝王学のバイブルとして今なお読み継がれるマキャベリの書。本書では、この不朽のメッセージを、兵法経営論として名高い、伝説の経営評論家が読み解いた。「側近や重臣から『決断力なし』とみられた君主は危ない」「君主の美徳が国を滅ぼすことがある」「狐をよくまねる者ほど成功する」など、混迷を続ける現代社会において、リーダーが押さえておきたい戦略の要諦が満載。逆境や困難に打ち克つ1冊!「マキャベリは、人々が動物的本能をまる出しにしていがみあう乱世において、母国フィレンツェを防衛し、外国勢力を駆逐し、フィレンツェをトップとする統一イタリアを実現するという、大変な問題に精根をつくした人なのである。従って彼の言葉は非情痛烈で、人間の本質をふまえており、われわれとしても、正直思いあたるところが少なくなく、まさにわれわれ自身のはらわたをつかみ出して見せつけられる思いがする」(本書より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryo
3
前半部分読んでからだいぶ時間かかって読了。 孫子、クラウゼヴィッツと並んで称えられる中世イタリアの戦略家。原著の題名が君主論と政略論だから当たり前だけれど、孫子と比較して、組織の在り方作り方に比重が置かれている印象。 こちらの方がより性悪説に則って書かれていて、個人的にはしっくりきた。 口にしてしまうと元も子もないけれど現実を見据えた処し方を説いている。 ある意味、正直過ぎるために悪徳の書と言われるのかもしれない。 歴史から学んだ理論を見ると、記憶に重きを置かれた歴史教育の無意味さを痛感する。2016/03/27
かんちゃん
1
マキャベリの代表作が書かれた背景を含め、それぞれ名言の解釈を著者の言葉や例えで説明された本。2024/05/05
玉野ゆうき
0
マキャベリの言葉を借りた著者の統治・戦略論ですね。 日本や中国等の事例も(ちょこっと)書かれていて理解し易いと思います。2021/12/23
残心
0
マキャベリの著作「政略論」「君主論」「マンドラーゴラ」を網羅してまとめられた本。 総論としてとてもよいと思いますが、研究者でもない素人の者としては、もっと的を絞ってもらえば、読む意欲がでるのだが・・と思ってしまいました。 とは言っても、マキャベリ本としては秀逸。2019/10/15