内容説明
レオニーは会ったことのない曾祖父の住むギリシアへ旅立った。名門一族の娘だった彼女の亡母が駆け落ち同然で結婚したため、これまで彼女は一族から無視され、相続人からも外されてきた。だが余命わずかと知った曾祖父は急に会いたいと言ってきたのだ。曾祖父は彼女のほかに、またいとこのポールも呼び寄せていた。唯一の相続人である彼は傲慢そうで、放蕩者と噂されている。曾祖父が突然、一族の遺産はレオニーにゆだねると宣言し、呆然とする彼女と激高するポールに、訳知り顔でこう付け足した。ふたりが結婚すればすべてはまるく収まるではないか、と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻琴
3
再読。またいとこ同士のヒーローとヒロインが余命わずかな曾祖父から遺産がらみの結婚を提案されて…という話。お互い最初から相手を思っているのに便宜的な結婚をしたことで素直になれなくて上手くいかない。そこにヒロインに横恋慕する当て馬やヒーローの結婚をよく思わない女とかがお約束の登場。最後がちょっと唐突で、一瞬ページ飛ばしたかと思った。ヒーローはハネムーンで名誉挽回しようとしたくせに、ヒロインの軽率な言動に逆上して、より株を落としたり残念。嫉妬深いのにいまいち素直じゃなく言葉足りないし。(コメント欄に続く)2016/03/04