角川文庫<br> マアジナル

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紙書籍版価格 ¥836
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角川文庫
マアジナル

  • 著者名:田口ランディ
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041010402

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内容説明

KADOKAWAの文芸誌「野生時代」に連載された長編小説。角川文庫化版が電子書籍に。UFOを目撃した6人の少年少女の異世界体験を描くSF的な作品。大人になったガンダム世代は何を夢見るか。

著者は本作品を執筆前に石川県羽咋市在住の僧侶でありUFOの研究家でもある高野誠鮮氏から、石川県においてUFOの目撃例が非常に多いことを聞く。高野氏はUFOで羽咋市を地域活性化したことでも有名。UFOの国際会議も開催したUFO研究の第一人者。高野氏の全面取材協力のもと、UFO遭遇者と接触。取材を始めると予想外に多いUFO遭遇者に驚くと同時に、人間の意識とUFOが関連していることを知る。

文明が侵食していない古い土地には、人間の潜在意識をひらく「夢みる力」が残っている。中学時代に遊び半分でUFOを呼んだ6人の少年少女。そのうちの一人の少女が失踪して行方不明に。遺された5人も数奇な人生を歩むことに。再びそれぞれの人生が重なったとき少女が転生しUFOが現われる……。

UFOの存在は人間の潜在意識を揺さぶる。特殊な変成意識体験は若者の心にどんな影響を与えるのか。この現実は真実なのかそれとも幻……? カント哲学から量子論へ。冥王星の発見者パーシヴァル・ローエルの意識が時空を超えて現代と繋がり合う。見えないものが見えたとき、人はその無意識の力に抗えるのか? 単行本初版発売は2011年。

 「『想定外』の出来事が起きた今だからこそ、この作品は私の魂をこれほどまでに震わせたのだろう」――香山リカ(精神科医)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南雲吾朗

63
世界の在り方が曖昧になる。 「胡蝶の夢」でもわかるように、人間は昔から境界の曖昧さに気付いていたのだろう。 「我思う、故に我在り」、デカルトの言葉の解釈。存在という概念を改めて考えさせられる。 認識できなければ、存在しないのと同じことである。結局世界は個人の認識により形作られている。 marginal(境界)を改めて考えさせられた作品。2020/06/23

choike-voike

5
marginal。限界点とか、ギリギリラインみたいな意味らしい。異世界との境界が、ひりひりするような感覚で描かれている。作者の田口ランディこそ、知りたい欲求を止めない人なんだと、本作でつくづく思った。そしてそれを小説に昇華する手法を選んでいることに、なぜだかとても信頼を置ける気がするのだ。6人の中学生がUFOを呼び、見た者と見なかった者の、当時と17年後。オカルトと言ってしまえば簡単だけど、自分が認識している世界が揺らぐような、忘れていた問いを思い出させるような、力作だと思う。2013/11/08

*мiкi*

3
「わたし」が誰か分からない場面が多くて肝心なところに二人いるけどもう一人は誰だろ?とぐるぐる🌀しながら読み終えた😃 あの日みたUFO的な存在は誰しもあるのではないかな2021/03/17

Hiroyuki Takahata

2
人は知識を積むことにより、さらに愚かになる。そしてカントのいう、「認識の限界」にいきつく。本書にいう、カオスが秩序をつくるなら。認識とは仮説に過ぎず、実態とは釈迦がいう「空」なのでしょう。能登の古い神社を舞台に宇宙、人類の創生の神秘が描かれてる。2015/08/31

深海魚

2
初読の作家さんだけど、実に不思議な読み心地。SF、ミステリ、ホラー、そのどれでもあるようでどれでもない。凄く恐ろしいのに全然恐くないような、どこか懐かしいような、掴みどころのない本。しかし面白い。久々に「読み終わりたくない」と思う本に出会った。傑作。2014/06/03

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