内容説明
米国覇権体制の揺らぎ。中国の台頭。米中の狭間で立ちすくむ日本。野田佳彦内閣で外交および安全保障担当の首相補佐官、防衛副大臣を務めた長島昭久が、徹底したリアリズムの立場から、日本が目指すべき外交安全保障戦略を語り尽くす。日本を背負って立つ次世代リーダーの覚悟。
目次
プロローグ 迫りくる嵐の予感―尖閣「国有化」の顛末
第1章 外交・安全保障のリアリズム
第2章 中国の台頭とその戦略
第3章 米中は衝突するのか
第4章 対中戦略の土台をつくれ!―海洋国家日本の外交・安全保障戦略
エピローグ 「活米」という流儀―親米・反米・反親米を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yana Hashiguchi
2
米国と日本の関係について対中戦略を主軸にどうあるべきか書かれている。 現在中国は「海洋強国」を目指し海軍の増強、領土の拡大を主張しているが、これらに対し日本は米国と協力し中国を現在ある秩序に組み込まなければならない。中国の横暴な振る舞いはすべて「海洋強国」たるための戦略であり、われわれ日本はそれに対して断固とした措置を取らなければならない。 詳しく知りたい人は本書を手に取ってほしい。 現在の中国の横暴の理由がよくわかる。2015/05/20
Meistersinger
2
日本の置かれた環境を地政学的に解説し、安全保障戦略(日本はこうしたい)を描いている(米国をつなぎ止めつつ、他国と連携して中国を積極的に抑止して安定を作り出す)。野田政権だけでなく、麻生・安倍政権の安保構想を基本的に支持しているのは面白い。2015/01/16
Meistersinger
1
一回目に読んだことが思い出せない。基本はリアリズムに基づくオーソドックスな安全保障論だが、「日本の世界観を語ると、海洋国家であることは逃れられない」、「麻生・安倍両氏と長島氏のギャップは戦略実行時の見せ方」、「反米主義者には日本国内の親米派を嫌いなだけの人も」、「中国との対峙という居心地の悪さから逃げない」、「OSCEのアジア版を」、「有事のリスクと平時のリスクの損得勘定を考える」といったところが面白い。2015/11/03
yu01
1
政治家のマインドセットとはいかにと思い読んでみた。専門分野は外交・安全保障。リアリズムの学問的知見を政治的理念の上位に置いているよう。自分の俄か知識ではその深層を読み解くことは難しいが…。参考文献が多く出てくるのはよかった。2014/07/09
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