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内容説明
「私たちの暮らし向きがよくなるかも。安倍さん、抵抗勢力に負けずにガンバレ!!」――多くの日本人はいま、安倍総理の改革に期待を膨らませているはずだ。東京へのオリンピック招致も決まり、消費増税アレルギーはどこへやら、自民党政権はますます追い風に乗っている。ところが……。そんな安倍人気の背後で、官僚・族議員がいま、利権の温存・拡大をめざして不穏な動きを活発化させはじめた。いや、その安倍人気こそが、巧妙に仕組まれた出来レースの可能性があるのだ。
目次
プロローグ つくられた「改革派」イメージ<br/>第1章 官僚からレトリックを学ぶ政治家たち<br/>第2章 原発問題―「世界一厳しい安全基準です」<br/>第3章 TPP―「聖域なき関税撤廃が前提ではない」<br/>第4章 アベノミクス―「年収は一五〇万円増えます」<br/>第5章 憲法改正―「国民の大多数が賛成している」<br/>第6章 外交問題―「自衛隊を国防軍にすれば国は守れる」<br/>第7章 レトリックに溺れた橋下徹<br/>エピローグ 汚染水対策はだれのためか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
18
利権の復活。古賀茂明先生の著書。安倍自民党政権の長期化の裏で、国会議員や官僚、その関係者たちが利権拡大を目指してる動いていることがわかりました。国民の幸福のために働くのが国会議員や官僚の唯一最大の責務のはず。利権の追及やお金儲けのことしか頭にないのなら、国会議員や官僚を辞めて欲しい。2018/08/09
しゅうと
13
再読。2021/05/09
ANUNYAPHUM
9
安倍政権およびアベノミクス、TPP、原発問題、汚染水、橋本知事、憲法改正等をテーマに、「国民は実はこんなふうに騙されている」という詐術の手の内を著者が明かす。 この本のベースにはきっと膨大なデーターがあるに違いなく、多くの国民にこそ読んでもらいたいはずなのに、ここでも取り上げられていないのは怖いものを感じる。 無知でしたでは済まされないと思うけど。2014/01/04
さとむ
6
今のニュースの裏側がよくわかった。政治家や官僚のデタラメは今に始まったことではないんだけども、原発政策だけは私心を捨てて取り組まなければならない。古賀さんが辞職せざるを得ない状況、テレビ出演にも圧力がかかる現状はどう考えてもおかしい。自分と同世代(団塊ジュニア)の官僚はどう考え、どう行動してるのか。組織の制約があるのか、ないのか。そのあたりを知りたくなった。2013/10/30
タマネギしゅー
4
著者は現在もっとも信頼できるオピニオンリーダーだと思う。著者の本を読むと、いつも政財官の癒着に対する義憤にかられ、このようなことが許されるはずがない!と思うが、実体は何も改善されない。著者も最後に書いていたが、我々が迷える子羊のごとく、なんとなく訳も分からず大勢についていくととんでもないことになる。原発処理も外交も待ったなし。2014/04/06