PHP新書<br> 語られざる中国の結末

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PHP新書
語られざる中国の結末

  • 著者名:宮家邦彦
  • 価格 ¥720(本体¥655)
  • PHP研究所(2013/12発売)
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  • ISBN:9784569815466
  • NDC分類:302.22

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内容説明

「米国・中東も知る宮家氏の複眼的な分析力を信頼している」……内閣総理大臣 安倍晋三本書は「伝説の外交官」といわれた著者がものした初の外交評論である。経済成長とともに未曾有の規模で軍拡を続け、周辺国を脅かす中国。しかしそもそもなぜ、中国は沖縄の領有権にまで触手を伸ばし、「第一、第二列島線」なる概念で、米国の影響力を排除しようとするのか。著者はそこにアヘン戦争以来、「西欧文明の衝撃」から逃れられない巨大国家のトラウマをみる。いま中国が地球規模で米国と張り合わずとも、ユーラシア大陸の東半分と西太平洋で勢力圏を回復できればよい、と考えるなら、東アジア、西太平洋における米中衝突の可能性は消えない、というのがその見立てだ。すでに目にみえない「サイバー戦」というかたちで衝突は始まっている。戦線が拡大し、米中が正面から激突する「第二次東アジア戦争」が起こったとき、その敗者はどちらになるのか。その後、中国はいかなる変容を遂げるのか。そこで描かれるのは「中国統一・独裁温存」から「中国漢族・少数民族完全分裂」という7つの精緻なシナリオだ。著者はいう。「東アジアのパワーシフトを強かに生き残り、新たなる国際秩序の主導権をわが国が握ったとき、真の意味で第二次大戦は『歴史』になる」。はたして日本はこの変化を千載一遇のチャンスにできるのか。そのために行なうべきは何か。日本の中国専門家たちが誰も語らなかった衝撃の中国論。

目次

序章 「戦闘」はすでに始まっている<br/>第1章 沖縄の領有権は未解決だ―なぜいま中国は海軍力を増強しようとするのか<br/>第2章 漢族の民族的トラウマ―「西洋文明の衝撃」への答えはいまだに出ていない<br/>第3章 エコノミストたちの読み違い―経済が停滞するほど暴発の可能性は高まる<br/>第4章 歴史が教える米中関係の「光と影」―ときには「相手の面子」を守ってやることも有効だ<br/>第5章 米中サイバー戦の真実―日米の軍事基地がサイバー攻撃を受ける日<br/>第6章 来るべき「第二次東アジア戦争」―はたして中国は民主化するか、それとも分裂するのか<br/>第7章 日本は「中国の敗北」にどう向き合うか―大陸と一定の距離を置く「島国同盟」のススメ<br/>第8章 第二次大戦を「歴史」にするために―日本はこの変化を「名誉回復のチャンス」と捉えよ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

35
帝国は必ず滅びる。最長はローマ帝国の二千年。神聖ローマ帝国の千年、トルコ帝国の五百年がこれに続く。三四百年続いた西洋各国の植民地帝国に終わりをもたらしたのは、当時の最強各国と50年戦い続けたわが国。20世紀になると帝国の寿命は一挙に短命になった。イデオロギーで帝国を維持したソ連は70年で崩壊。それを模倣し、さらに、一人っ子政策で成長の先食いをした中国の命運もそろそろ尽きる。中国内部の崩壊や周辺国の再編も避けられない。わが国は、政治、外交、軍事、経済、文化の各分野で来るべき大崩壊に備え万全の準備をすべきだ。2015/11/13

Kentaro

29
中国人にとって「面子」を失うとは、この「天」が侵されることだ。逆にいえば、「地」の世界が侵されても「面子」は保てる。中国人の偉大なところは「面子」さえ立って彼らの精神的安定が保たれるかぎり、現実的な議論や相手に対する実質的譲歩を厭わないことだろう。 日本人の多くは、中国をめぐる諸悪の根源が「中華思想」だと信じてやまない。しかし、一般の中国人には、自分たちが「中華思想」なるものに基づいて行動しているという意識はまったくない。それどころか、中国語には「中華思想」という言葉すら存在しない。2025/05/19

mazda

25
国の上に党があるという、説明がとても難しい国家で、国民ではなく人民と呼ばれる中国人。これまで幾多の変革を経て今の形になっていますが、真の民主化は定着しないんでしょうね、きっと。歴史的にも人民が国を信用していないと言われていて、お金儲けをしたらさっさと国外に逃亡するのがごく普通なようです(いわゆる華僑)。現在の国の形になって70年そこそこですが、これまでの歴史を考えると革命が起きることも十分にあり得ると思います。共産党が解体し国がぐらついた後、どういった「国」の形になっているのでしょうか?2016/10/13

T坊主

13
改めて読んでサイバー攻撃の重要性に改めてきづかされた。 先方は人海戦術で来るのでしょう、さて日本はいかにして対応するのか?日本人の優秀さを披露できないよね、内容がわかってしまうものね、その時にならないと分からないということかな?でも今結構攻撃されているのでしょ民間も政府も???? それをしたら罰則あるのかな??2017/04/21

T坊主

13
著者は非常に優秀なのか外務省入省前後6年間6つの外国の大学で学び、直ぐにイラク大使館2等書記官にその後順調にエリートコース?を歩み、最近では総理公邸連絡調整官もした。ちょっと異質な人物だと思う。1)中国がどう転ぶかは私軍である解放軍が危急の時に、どう動くかだと思うのだが。そこの部分があまり書かれていなかったのは残念だ。2)日本は他国を当てにすることなく自分で対処できる体制を早く構築すべきだ。3)中国が早く分裂したほうが良いと思っていたが、色々な問題が出てくることを知った。民主化するとは思わない方が良い。2016/09/23

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