「福音書」解読 「復活」物語の言語学

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「福音書」解読 「復活」物語の言語学

  • 著者名:溝田悟士【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2013/11発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062585637

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内容説明

イエスの逮捕時に逃亡した若者。墓でイエスの復活を告げる若者。同一人物なのか? そして、その「若者」の正体とは? 最古のマルコ福音書と、マタイ、ルカ福音書との記述の違いを手がかりに、福音書の構造を鮮やかに解き明かす一冊。(講談社選書メチエ)

目次

第1章 最初に書かれた福音書
第2章 逃亡する「若者」は誰だといわれてきたか
第3章 「筆者マルコ説」の台頭
第4章 『秘伝のマルコ福音書』の発見
第5章 逃亡する「若者」と墓の「若者」は同じ人物か
第6章 テクストとしてのマルコ福音書
第7章 マルコ福音書の文学構造
第8章 削除された「若者」―マタイ福音書とルカ福音書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei-zu

20
マルコ伝で、イエス捕縛の際に裸で逃げたのは誰? 伝統的解釈では著者のマルコと聞いていましたが、その理由までは聞いたことがなかった。初期には、裏切者のユダと最愛の弟子ヨハネの両説があったという。その謎ときに3分の1の分量が割かれます。そして、著者が推測する、イエス復活を告げた墓の中の人物とは。文献を解きほぐす過程は、推理小説を読むように楽しめる。聖書学はおもしろい。2024/04/17

Koning

13
マルコ14:51-52の若者は何者?を新約学より言語学的にやってみようという試み。これを読み始めて田川訳に新共同訳、NA28β(例のサイトね)と引っ張り出すことになっちゃったんだから、お値段以上は楽しめたんだよね。マルコ優先でQ否定というある意味今どきっぽい立ち位置なのかな?他の方も書いてるのだけれど、目の付け所は面白いんだけれど、資料の選択と優先順位の付け方(SecretGospelOfMarcなんかは最近もあれこれされてたのでこんなに重く扱うと逆に見ちゃうよなーとか思ったり)なんかはもう一工夫(続く2014/03/07

onisjim

1
マルコ14.51-52は鈴木翁二がこれを題材に作品を描いているくらいで、とても気になる謎めいた場面。なので楽しみに読み始めたが、フレーゲやクワインたちの名前を出すあたりからの付け焼き刃感がつらい。もっと手に馴染んだツールを用いて論じた方がいいと思う。本題じゃないけどマルコ優先説をとるがQ資料の存在は否定という立場は興味があるので、これで何か書いてくれたらいいかも。2013/10/24

帆立

1
自分は福音書には全く詳しくないけど、一つの試みとしては面白く感じた。2013/10/20

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