内容説明
男も女も年寄りも人間は可愛げが大事。笑わせたり心を和ませたり、相手に届く言葉を多く持っている人こそが大人だと著者は言う。人生に行き詰まった時「こうあるべき」ではなく、「まぁそんなこともあるな」と思えるかどうか。生きるヒント満載の田辺語録集。
目次
第1部 ぼちぼち対談(夫婦を詠む(時実新子)
愛する伴侶を失って(永六輔)
「あの頃」の正月、「あの頃」のわが家(伊集院静)
人は老いて豊饒になる(山田太一)
人生の「あらまほしき」を探して(川上弘美)
「ぼちぼち」の豊かさ(小島ゆかり)
男から学んだこと、女から学んだこと(沢木耕太郎))
第2部 講座「日本人の恋愛美学」(日本恋愛史 「やさしみ」と「ユーモア」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
86
恋愛についての男女のぼちぼちを語っています。対談、講演をまとめたもの。恋愛のユーモアな部分を切り取っている面白さと、おせいさんの優しく大らかな人柄が伝わってきました。より良く生きるための道を教えられたような気がします。2016/08/12
おばけりんご
15
作家の田辺聖子さんが、雑誌で対談やエッセイ、大学などで講演をした話をご自身が編集した本です。田辺さんは、博識で深い人ですが言葉が平易で面白いので話がすっと入ってきます。心に響いたのは、出来が悪い子を持つと子供を持っている人達のエラさがわかる、若い時、綺麗な子は綺麗なりに可愛い子は可愛いなりに誰もがみな悲壮感が漂ってるように見えるのは自分の持ち上げ方、ヨイショの仕方、騙し方を知らないからじゃないか、やさしさは想像力であるでした。日本にもこんなモダンで知的な女性が居てくれて物語を紡いでくれた事を感謝したいです2013/11/30
秋良
10
夫婦や恋愛をテーマにした対談および講演をまとめたもの。私はあまり「男は」「女は」という考え方は好きでないし、脳に性差があるというのも疑わしいと思ってるんだけど、なるほどと思うところもあった。夫婦は一種の外交とか。恋愛はコスパ悪いって言う人もいるし、日本に自由恋愛の風土が根付く日はまだまだ遠い。2019/06/30
ペンギン伊予守
4
老人力すごいと思ったら、中年の頃の講演だったりして、魂が震えた。2014/08/09
hisakodosu
3
優しい気持ちになれるコツが田辺聖子さんの小説にはあるように思う。2014/05/24
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