内容説明
好きな美澄に会いたくて、1日8ミリずつうごく石と、その石と話のできる恋敵のペットの猿を描いた表題作。他2篇も、どこかにありそうで、どこにもなかったおとなの読む童話のような短編小説です。父・中島らもを超える物語の紡ぎ手の登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
65
中島らもの娘さんだとは知らずに読みました。「いちにち8ミリの。」より「ゴリづらの木」の方が好き。「手裏剣ゴーラウンド」の方がもっと好き。2017/07/03
マツユキ
12
タイトルが気になって、読みたかった本。短編集でした。もっとメルヘンチックなのを想像したけど、地に足がついた感じ。冴えない主人公を、励ますのでもなく、後押しするのでもなく、そこにいる不思議なもの。そのあり方がしめすもの。はっきりしないんだけど、読み終わると、ちょっと元気出ました。2017/01/29
ちょん
5
「自分が駄目すぎて、小さすぎて、涙が出てきそうだ。」 懐かしい感じがする短編集、心が和みます( ´∀`)2014/05/20
Kavi
4
短編3編。どれもホロリとくる内容で、らもさんとは異なる視点をもった物語。著者は幼い頃、大勢のおかしな大人に囲まれて育ったと思われ、おかしな人に対する優しさが感じられる。忍者のオッサンの話、好きだなぁ。2015/01/16
おおやなぎまさひこ
4
らもさん的なものを求めて読むとガッカリしますが(らもファンが必ずやってしまいそうな落とし穴)、父と娘は全く別物で、どちらかというといしいしんじさん系の人のカンジ。んでちょっとだけ豊島ミホさん入ってる。児童文学方面に行くと良さそう。2014/10/28