内容説明
海沿いの『ハートブレイク・モーテル』では、緊迫が最高潮に達していた。五号室では、父の愛人と二億円を持ち出した暴力団組長の息子が追手に見つかり、六号室では、殺し屋の内川が浮気男をベッドに磔にし、「ちょん切る」準備万全。別々に見える二組を、何者かが底なしの窮地に引きずりこむ……。裏切りの連続がまさかの結末へ導く超震撼サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
115
これは賛否両論出そうですね。しかし、これが悪夢シリーズの持ち味だったりしますので、これを楽しむのも一興では?ともシリーズを通して感じているところです。2018/02/10
ユザキ部長
105
人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇。マタタビを前にした猫の様に恋に酔いしれる事もあれば、ベッドに磔にされアソコを枝切り鋏で切り落とされそうになるピンチもある。それでも欲するのは甘い気持ち。とろけるスイーツの様な素敵な甘さを求める。内川さんのその後が気になるね。2017/11/29
相田うえお
82
★★★☆☆23017【悪夢の六号室 (木下 半太さん)k】『悪夢シリーズ』当方、シリーズ制覇が近づいてきました。それにつれ、本を入手する際に『この作品、ほんとに未読だったかなぁ?』と、似た作品タイトルなのもあって曖昧になってくるんですよね〜。さて、本作品、いつものようにドタバタ話。幾つかの話の軸があるのですが大きく分けると、組長の莫迦息子が女を連れて組の金持ち逃げ〜という話の軸と、依頼の殺し屋登場!妻が夫の浮気を懲らしめる〜という話の軸があって塩梅良く融合していくんです。悪夢シリーズは読む娯楽施設ですね!2023/03/10
papako
79
悪夢の六号室っていうよりも、悪夢の琴音って感じかしら。至高のみたらし団子って!食べたい!殺し屋のベレー帽、すげー!って、そんな感想でした。うん、楽しかった。マッキー、名前しか出てこなかったけど、他の悪夢シリーズ、探そうかしら。2020/05/27
mayu
75
悪夢⑨。舞台は海沿いのモーテル。1室では、ヤクザの組長の息子が、組長の愛人を奪って逃避行を企てる。それを止めようと追ってきた幹部もまた…。もう1室では、浮気した和菓子屋の旦那を懲らしめようとしている和菓子大好きな殺し屋、そして依頼人のはずの妻も。相変わらずのドタバタ。裏切ったのは、裏切られたのは誰?本当に怖いのは、あの人だったなんて。最後はちょっと良い展開かと思ったけど、やっぱりそれだけじゃ終わらないのが木下さん。2021/12/26