内容説明
イェシルはエルトゥールル帝国の第二皇女。皇位に就かなければ殺される運命である兄ジハンギルにつき従い、辺境の港町イスケンデリアにやってくる。その夜、突然男が現れ、押し問答の末、いきなり唇を奪われてしまう。驚きと怒りで後を追うイェシル。男が乗り込んだのは、海賊“スィムルグ”の船だった。イェシルは不審者として捕らえられてしまうが、露悪的な態度の裏にある彼ハイレッティンのやさしさに次第に気づいていく……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆり
5
イェシルとジハンギルのややこしい兄妹が好きです。ハイレッティンもいい。ロマンス的には『囚われの歌姫』の方が好みでしたが、こちらもなかなかです。ジハンギルのお嫁さんのお話を読みたい。2014/12/14
ゆん
5
シリーズ三作目。一作目に出て来た海賊ハイレッティンとイェシルの馴れ初め譚…しかし、育ち方が普通じゃないにしても、皇女と言うか女子と言うには行動力あり過ぎのイェシルに驚く(笑)しかしこの二人はまさに運命の出会いなんだろうなぁ。2013/10/09
さなえ
3
この巻も一巻より時系列が前の話。一巻で出てきたカップル、イェシルとハイレッティンの話。というわけでこの後どうなるのかが分かっているお話。前巻のタイトルネタバレに続き、まあそこはそんなに大事ではないのだろうけど、ちっともドキドキしなかったのは仕方がない。それにしてもイェシルはバカなのか? もう少し自分の立場も考えて身を守ることを覚えた方がいい。どうせまた同じことを繰り返すのだろう。そして一巻へと繋がる。ああ、ハイレッティンも難儀な娘に惚れちゃったね。このシリーズのヒロイン全員曰く付きなのかな?2017/02/27
こばこ
3
改めて再読してみると、ややこしい人たちばかりだなぁ。ジハンギルはもちろんのこと、何も考えてなさそうにみえていたイェシルも。ハイレッティンは悲劇のヒロインならぬ、悲劇のヒーローかぶれだし(非難はしてない)。ああするのが正解だとは知っている、でもこうせずにはいられない!っていう物や反応がキャラによって全然違って、キャラクターをその人たらしめるところを書くのがうまい作家さんだなと思いました。一言ではうまく言えないんですが、しっかり読み込んでみることで新たな側面が浮かび上がるスルメのようなシリーズだと思います。2014/06/21
椛
3
イェシルの危険を恐れずに行動する姿はたくましかったけど、おもしろくて笑ってしまったwイェシルみたいな子好きだ!ハイレッティンは最初はわからなかったけど色々抱えてたんですね。。前の2作も読み返したくなってきた。2013/12/03
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