内容説明
時は宝暦。花のお江戸の辻に立ち、頼まれたらいかなる妖怪・魔物・祟り神でも必ず祓う──辻風の六、通称拝み屋ろくヱもんはある日の夕暮れ、逢魔ヶ辻に見台を出した。夢が「ここに立て」と教えてくれたのだ。果たして現れたのは、いま話題の看板女形とひとりの少女。そして少女の背中にいたのは侍姿の猫神さま? 猫神さまの依頼を受けて、ろくヱもんはとんでもない妖怪と戦うことに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
63
コメディーっぽく始まって軽く読んでたら、バトルシーンがかなり激しい。空中戦まであってドラゴンボールっぽい。後半、敵の妖怪が巨大化してからの闘いは怪獣映画ばり。風呂敷を広げるだけでなく、折りたたんで終わるのも好感。分量的は小粒な作品であるが、趣向は多く盛ってくれている。2017/12/07
miroku
16
『私闘学園』を思い出すなぁ・・・。朝松さんの、こういう肩の力を抜いたような作品は好きだ♪2014/04/23
み
12
何となく棚から手に取り、さくさくと♪この作品にも“また別の物語である”今日は、続編に誘われる日みたいね(^O^)2014/06/22
真理そら
11
長い間積読状態だったがやっと読めた。『妖怪アパートの幽雅な日常』風の「魔天屋敷」での和やかな暮らしと猫好きには堪らないちま又の我がままっぷりが楽しい。けれど拝み屋ろくヱもんのキャラがいま一つ掴みにくくて、どうしてもおっさん風のキャラを思い浮かべてしまう(本当は美青年のはず)ことと強敵「のびあがり」との闘いが好みではないのがちょっとアレかなあ…2018/01/23
アキ
9
ろくヱもんは妖怪・魔物・崇り神まで何でも祓う凄腕の祓い屋 魔天屋敷を行き場のなくなった妖怪達とシェアしている。 なんてイマドキな暮らし方なんだぁ~ ご飯を作ってくれる妖怪がいるなんて、妖怪アパートみたいだ。 そして、夢のお告げで出かけて行った先で、娘の守護神だった 猫神をひっぺがしてしまったことで、妖怪退治をする事になるのだが ともかく猫神の「ちま又」が可愛い。 手乗り猫を懐で飼ってみたいわぁ~(^◇^;) 軽くて読みやすいので気分転換にいいかも。2015/03/30