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内容説明
「生涯50余戦負け知らず」の理由。
豊臣秀吉の天下統一の原動力となった軍師・黒田官兵衛。生涯50余の戦で負けを知らなかったその極意は、誠実さ、自制心、相手を思う心、不殺の決意であった。信長を裏切った荒木村重を説得すべく有岡城に赴き、逆に1年間の過酷な幽閉を余儀なくされた官兵衛は、救出されて後、私利私欲を捨て、全体を見るという「調略の極意」に思い至ったのである。
その才能ゆえに主人・秀吉にまで畏れられながら、信長・秀吉・家康の戦国3英傑の時代を生き抜いた男の生涯と軍師としての実像を検証し、現代にも通じる、混迷の時代を人間らしく生き抜く智恵を明らかにする。
※【ご注意】この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
目次
序章 戦国稀代の智将・黒田官兵衛の人となり
第1章 流浪する家系―時代の要望をいかに掴むか
第2章 小国の家老の家に生まれる―下積み時代をいかに過ごしたか
第3章 毛利か、織田か!?―先を見通す目
第4章 主人に裏切られ幽閉―逆境に強くなる叡智
第5章 中国大返し―ピンチをチャンスに変える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lop
4
官兵衛を駆け足で読む本。 大河見たので流れわかるけど、初めてがこの本だとしんどい気がする。 筆者はーって言うのいらない。 そういう言い方されると存在が出すぎるのでやめてほしかった。 終盤の関ヶ原あたりの話は非常に面白かった。2018/01/24
maito/まいと
4
加来さんが描く、黒田官兵衛の本質。官兵衛の生涯をほどよく網羅しつつ、彼がその生涯の中で行ったこと、味わった苦しみなど、数々の軌跡の中で我々が学ぶべきエッセンスを抜き出されていく。特に幽閉に至る過程や幽閉時の様子など、挫折のパートが非常に秀逸。ここ半年の官兵衛本の中で、最も心を打たれる解説になっているので、ご興味のある方は是非ご一読を。それにしても加来さんの、歴史から現代に通じる要素を見出していく文調は読みやすい。個人的にもこの方の文章が合っているみたいだ、とようやく気づきました(笑)2013/10/21
kumonosuke
2
黒田官兵衛という人物が少し判ってきた。2014/01/20
Takahiro Aoki
1
黒田官兵衛の軌跡がくまなく描かれた著作。共に豊臣秀吉の軍師として仕え、「二兵衛」と評された竹中半兵衛とは対象的な性格で、時に失敗も経験するも、晩年に天下統一の野心を見せるなど、非常に人間味のある人物だったようで好感がもてた。それにしても有能過ぎるがゆえ、君主に二度までも疎まれたとは、なんともやるせない。2014/02/11
さゆき
1
なんか横道にそれすぎててよく分からなかった。もう一度読み直したい。2014/01/19