内容説明
それは何を語っているのか?世界文化遺産から“見えてきた”世界史の実像。ピラミッド、パルテノン、アンコール、兵馬俑坑、マチュピチュ……。 代表的な世界文化遺産に、歴史と文化の視点からスポットを当てることで、新たに“見えてきた”世界史の実像。
目次
第1章 先史時代と古代オリエント―文化と宗教の発生
第2章 ギリシアとローマ
第3章 アジアと仏教
第4章 中国とチベット
第5章 イスラム教世界
第6章 中南米の都市遺跡
第7章 ヨーロッパの誕生とキリスト教文化
第8章 近代という時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko
2
仏教、キリスト教、イスラム教等、それぞれの特徴、同じ仏教においても国によって違う根付き方をしていることが改めて気づかせてくれます。そしてそれが地理や自然環境の違いに大きく影響されていること。自然に恵まれた日本は素晴らしい文化と深い精神社会を築くことができた。世界に日本を正しく理解してもらうには、まず日本人自身がもっと自分たちの歴史文化を正当に評価し誇りを持って世界に主張していかなければいけないですよね。敗戦国であっても主張すべきは主張できる世の中であると信じたいです。まだまだ難しそうですね。2014/02/21
uettee
1
世界遺産とは、「長波」「中波」でしか創造できない文化が、「短波」である政治・経済に大きな影響を与え、その骨格をつくり上げている。ということを言いたいのだろう。2023/12/23
陽川文実
0
一番面白かったのはアジアの宗教施設のとこ。仏教がインドや中国では定着せず、日本で受け入れられたのは、神道という共同宗教の下地の上に個人宗教としての仏教が乗っかったから。一応仏教徒だけれど、これは目から鱗だった。2022/03/12