内容説明
日本を壊滅寸前にした震災から4年後、刑事崩れのヤクザ巽は不思議な少年・丈太と出会う。彼の出生の謎、消える子供達、財宝伝説--全ての答えが禁断の地お台場にあると知った二人は潜入を試みるが--!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
73
なぜか読んでる伊予原作品。ありえたかもしれない日本の物語。国籍って難しいんですね。血統主義って!何様?しかし日本で生地主義というのも難しいのか?よって立つ拠り所としての国籍は必要なのかもしれませんが、せっかく生まれて『日本』にいるのにいないことになるって悲しい。巽の死が丈太の生きる支えになればいいなぁ。ちょっと長いし、そんな理由?と思う場面もありましたが、結構楽しめました。作者お得意の博士があんまり活躍しなかったのがもったいない。2017/10/18
森オサム
54
第30回横溝正史ミステリ大賞受賞。第二次世界恐慌、東京湾での直下型地震が起きたと言う近未来が舞台のアクション小説。しかし、無国籍児の問題が中心に有り社会派の色合いも濃い。そこに地震や動物に関する蘊蓄も出て来るし、更に主人公の過去は重い。と言う訳で、デビューの為の新人賞に投稿した物らしいとにかく詰め込めれた作品でした。なぜコロニーのマフィアや地震学者がこんなにも協力してくれるのか、ラスト絶体絶命の状況からの脱出方法、等には十分な納得は出来ず今後の作品に期待。うん?もう15年前?、今は直木賞作家でした、失礼。2025/06/01
ぶんこ
54
東京を震源地とした大地震で、お台場や東京湾岸沿いの埋立地が壊滅的な被害を受けてから4年。廃墟となって荒廃する街と人々。国籍を持たないストレートチルドレン。その子たちをくいものにする大人。諸悪の根源ともいうべき政治家。苦手な小説ですが、丈太君9歳の行く末が気になって最後まで読んでしまいました。同じ年頃の一人っ子俊君を亡くした元警察官巽丑寅が、丈太君を護るために奮闘。巽の元上司のみどりも、4年前に助けなかった子どもたちへの自責の念から奮闘します。巽の最期は、先に逝った息子の元へと続く道だったと思う。2021/07/26
mihya
44
第二次世界恐慌後、東京湾を直下型地震が襲う。壊滅的な被害を受けた東京で、元刑事でヤクザ巽が消えた震災ストリートチルドレンを追うことに。 伊与原さんのデビュー作。ハードボイルド風で、力が入ってるのが伝わってくる。ってかちょっと力みすぎな感じ…?設定は面白いし、興味深い内容もあった。巽や丈太より周りの人の方が魅力的に感じた。2025/03/06
カブ
36
伊予原新のデビュー作。読みたかったのとちょっと違った。残念。2025/03/18
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