内容説明
古来より伝わる究極の謝罪・土下座が、なぜか現代日本で脚光を浴び始めている。私たちは、この現象にどう向き合っていけばいいのか? その問いに敢然と立ち向かった漫画家がいる。
累計5000万部のベストセラー『刃牙(バキ)』シリーズで、「本当の強さ」を追求してきた板垣恵介が辿り着いたもうひとつの闘い方──それが「土下座」だ、というのだ。誰もが究極の謝罪だと考えていた「土下座」に、とてつもない攻撃性・破壊力が秘められていることに気づいた著者が、土下座の可能性を徹底的に語りつくした。土下座についての考察、下から目線の心地よさ、そして土下座が秘める新しい魅力など、漫画家の視点で数多くの実体験を交えながら展開する。
目次
黒土下座(なんで俺が土下座しなくちゃいけないんだ こんなところで土下座しないでくれ 公衆の面前で土下座するから意味がある ほか)
白土下座(土下座への衝動 土下座される側に立つ 山をも動かす白土下座パワー ほか)
ニセ土下座(人事を尽くして天命を待ちながら土下座する 神社では感謝だけを思う 東電の謝罪会見に見た不穏当な重心 ほか)