内容説明
野菜は季節で出来不出来もあるが,百種以上をつくる百姓の誇り.食べる花やパンも詰めて送り出す一箱の産直野菜は,里森の落ち葉堆肥が命の無農薬・無化学肥料の結晶.巨大空港が風景を変えた地で有機農業の豊かな世界を探究し続ける著者が放つ,穏やかな不屈のメッセージ.日日の仕事と回想,3.11後の土への思い.
目次
目 次
はじめに
Ⅰ 循環農場の風景
一箱の世界
ミミズが山からやって来た
茅の堆肥
里山有機農業
六十億の森
落ち葉堆肥を抱いて
見学会というひとつの旅
目釘通し
ひとひろの縄
時がついてくる
Ⅱ 野菜たち
日照りを届ける
水を求めて
芋名月
天の恵み
皮がおいしい
無肥料畑
里山の冬
冬の時間
竹を使う
ヤマイモのように
森とともに
春を感じて
サクラの記憶
五月の色
立夏・豊作
ねぎ坊主
花を食べる
梅雨の竹林
森のお返し
Ⅲ 地続きの被災地
あさぎ色の畑
気仙沼の日
Ⅳ 国に拠らず
十九歳の頃/非暴力と町鳶/よねばあちゃん/強制収用/よねの養子になる/微生物農法の会/三里塚ワンパック/輪が拡がる/「占有移転禁止」/畑に泊り込み/子連れ五家族/木の根の直さん/成田空港開港後/運動の分裂と収束/畑に没頭する/循環という言葉/ひとつの終わりへ/出発のラブレター/試行錯誤の連続/よねの畑/和解成立/終っていない
Ⅴ 一歩ずつ、一つずつ
セシウムと向きあう
不検出の知らせ
もう一度里山へ
一歩ずつ、一つずつ
天衣無縫の彼方へ
循環の流れ(抄)
おわりに
感想・レビュー
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けんとまん1007
メタボン
壱萬参仟縁
tu-ta
k_jizo