中公文庫<br> 馬場恒吾の面目 - 危機の時代のリベラリスト

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中公文庫
馬場恒吾の面目 - 危機の時代のリベラリスト

  • 著者名:御厨貴【著】
  • 価格 ¥859(本体¥781)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
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  • ISBN:9784122058439

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内容説明

戦前、二大政党政治が崩壊し軍部台頭、そして日米開戦まで、政治評論家として〈雄弁〉に時代を語り、戦時中は総合雑誌への執筆禁止という形で〈沈黙〉を余儀なくされ、戦後は新聞経営者として「書く場」を守りきったリベラリストの本格評伝。一九九七年度吉野作造賞受賞作。

目次

序章 危機の二十五年―政治評論家の運命
第1章 生涯一ジャーナリスト―政治評論家への道
第2章 コラムニストの誕生―「日曜時評」の創設
第3章 挙国一致内閣と政党―議会政治の活性化へむけて
第4章 二・二六事件―政党の失地回復へむけて
第5章 日中戦争と近衛新体制―立憲政治の原則へむけて
第6章 戦中沈黙のリベラリスト―抑圧の中の自由
第7章 戦後戦う民主主義者―象徴としての評論家社長

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わび

1
太平洋戦争へと向かう30年代に自由主義者として政治評論を書き続け、戦後は読売新聞社の社長も務めた馬場恒吾の評伝。以前に北岡『清沢洌』を読んだが、その時と同じように、言論の自由が狭まる中でも細工を込めてまで評論を書き続けたことの意味や、オールドリベラルにとってのナショナリズムが持つ価値などについて考えてしまう。後は著者自身が本著を上梓した後に政治評論に手を染め、更には戦後の馬場のように権力そのものに近付いていく訳だが、その時にモデルとしたのが他ならぬ馬場であったというのも面白い。2020/08/22

プリン

0
昭和初期の政治評論家として知られる馬場恒吾の評伝。馬場が政党政治を標榜していることはその論考からは読み取れますが、政治思想史的なアプローチがなされていないため、馬場の思想的立脚点が今一つわからずじまい。「リベラリスト」の定義もよくわからず、「立憲主義者」と呼んだ方がまだ理解しやすい感じ。う~む…。2014/01/26

熱東風(あちこち)

0
最近、中公文庫はこういう近代政治に関する良著をどんどんと文庫化してくれているので、文庫本愛好家としては嬉しい限り。/近代史で著名なリベラリストでも地味な印象のある(あくまで小生の中では、ですが)馬場ですが、その理由が分かった気がする。本書序章にもあるように、他のリベラリストは多少なりとも権力者に真っ向から立ち向かう勇ましい姿を見せるものだが、馬場の場合、批判・批評はするものの、舌鋒鋭いとか寸鉄人を刺すといった激越な面を見せないからだ。しかしその柔らかい適応力は見るべきものがあると、本書によって教えられた。2013/10/02

うどんさん

0
満州事変から敗戦を経て55年体制の成立まで、ハイ・ポリティクスな問題に翻弄された「危機の25年」に生涯一ジャーナリストとして生きた馬場恒吾がどう向き合ったかを通して、政治評論の可能性を探ろうとする試み。戦争の進展の中で徐々に逼塞していく馬場のコラムや、日米開戦時の反応に関する回想のズレ、戦後の読売新聞社長としての争議への強硬な対処の中に、議会政治の擁護や言論の自由を守るという信念を見出し、一貫したリベラリストとして再評価していく筆致は非常に小気味よい。いつか『御厨貴の面目』が著される日が来ることを願う。2021/05/21

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