内容説明
広瀬の穴熊超感覚、伝授します!「広瀬の穴熊感覚は独特だとよく言われる」(まえがきより)という言葉に代表されるように、プロ棋士の間でも解明されていない広瀬七段の穴熊超感覚。広瀬七段が実戦14局を題材に、今まで語られることのなかった自身の持つ穴熊のテクニックや終盤のエキスを余すことなく紹介しています。
アマ初段レベルのアシスタントとの対話形式のため、読者が陥ってしまいそうなミスを解決しながら解説は進みます。いきなり竜を切って攻めたかと思えば、ときには丁寧に受けに回り、今度は細かい攻めをつなげて寄せる……。プロレベルの難解な手順の解説も、一歩ずつ階段を上るように、着実に理解することができます。穴熊を知り尽くす広瀬七段ですので、当然、解説は振り飛車穴熊対居飛車穴熊に限りません。対銀冠、相振り飛車、居飛車穴熊と全穴熊対応の解説があります。本書は「終盤の勉強法といえば詰将棋」という今までの常識に風穴を開ける画期的な一冊です。本書を一度手に取っていただければ、穴熊党にとって、広瀬七段の考えを知ることが終盤力向上の一番の近道であることがすぐにわかるはずです。
(日本将棋連盟発行)
目次
第1章 相穴熊編(竜を先に切る必殺手筋―棋王戦・対渡辺明竜王戦 金を攻める非常手段の角打ち―王位戦第5局・対羽生善治二冠戦 大駒の利きを生かした攻防―棋王戦・対佐藤康光王将戦 天王山の角で盤面制圧―竜王戦・対飯塚祐紀七段戦 竜切りを許した罪―棋王戦・対郷田真隆九段戦)
第2章 対銀冠編(狙いの反撃で攻守逆転―王位戦・対高野秀行五段戦 飛車捨てに備えた底歩―順位戦C級1組・対中田功七段戦 遠い馬の潜在的守備力―竜王戦・対南芳一九段戦)
第3章 相振り飛車編(教科書通りの穴熊攻略―新人王戦記念対局・対羽生善治名人戦 玉の広さ重視の相振り穴熊―順位戦C級1組・対石川陽生七段戦 距離感を見切った攻め合い―順位戦B級2組・対飯島栄治七段戦)
第4章 居飛車穴熊編(堅陣と自陣角のコラボレーション―竜王戦・対佐藤和俊五段戦 玉を固められる前に強襲―王位戦リーグ・対戸辺誠六段戦 金なしに追い込む怒濤の寄せ―棋王戦・対鈴木大介八段戦)
第5章 参考棋譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そり
文章で飯を食う
アンパッサン
kinaba