内容説明
極上のキャットフードを作りたい――化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘(おび)き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
148
「より新鮮で、質のいい人肉を」を掲げるプルート・ミート・カンパニー、その正体は化けネコによる新鮮な人肉ミンチを使った極上キャットフード工場!生贄として誘き寄せられた飼い主を守ろうとする化けネコの奮闘やいかに!?このトンデモ設定でのハラハラ展開に終始ニヤニヤ止まらない!そこにネコ同士は殺せないというルールが加わって、存分に推理も味わえるミステリをも堪能♬何より後半でようやく登場する噂のゲスな悪魔探偵 三途川のインパクトがスゴ過ぎる!むっちゃ頭脳明晰で圧巻の追い込みかけたのに、何やら喚き立てての退場って(笑)2020/12/29
ヒロユキ
105
ブラックユーモアに溢れ、二つの意味で化かし合いが繰り広げられるミステリ。数年前に同じく「講談社box」レーベルで円居挽さんに出会ったときに近いような衝撃。不思議で独特な世界観に化け猫×2、名探偵、高校生グループの駆け引きが際立ってます。三途川理の清々しいまでの外道っぷりにどこか抜けた感じの小者感がたまらない(笑)それにしても緋山燃って名前カッコイイ!2014/05/17
セウテス
100
【名探偵三途川理】シリーズ第1弾。何にでも変身出来る、化け猫たちが存在する。人肉のキャットフードを作ろうとするプルートたち、誘い込まれた4人の中に化け猫ウィリーが紛れている。猫は猫を殺せない、化けた姿は化け猫でも分からない等の設定の為、プルートからは誰がウィリーなのかを捜し、ウィリーからは正体がバレない様に推理合戦が起こる。設定のぶっ飛び方が半端ではないが、惜しむらくはラストへの伏線回収が、もっとハッキリしていたら良いのにと思う。特徴というか本作は、探偵三途川理のゲスすぎる人物像に魅力を感じるかどうか。2020/02/20
とも
100
面白かったです~。人肉でキャットフードを作りたい化け猫というブラックさにも関わらずコミカル。むしろ一番ブラックなのは三途川かな…。終盤はハラハラ感があったけど駆け足過ぎた印象です。もっと猫同士の駆け引きが見たかった。続刊も読んでみたいです。2015/02/16
ちーたん
92
★★★★☆初読み作家さんのデビュー作!化け猫・プルート😺♀は極上人肉キャットフードを売り出すため、仲間と共に4人の人間を島におびき寄せる事に成功!しかし4人のうちの1人が同胞・ウィリー😺♂だったから、あ〜ら大変!猫界の掟で猫殺しはご法度🙅!なんとしても3人をミンチにしたいプルートvs飼い主達を守りたいウィリーの2泊3日の頭脳合戦が始まる!◆人狼ゲームでいうなら人狼陣営のプルートvs市民陣営のウィリー!ラストは一瞬ポカンから「なるほど!」細かいルールあるけど【特殊設定ミステリ】好きさんは楽しめる作品!2020/10/20
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