講談社文庫<br> 澪つくし 深川澪通り木戸番小屋

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講談社文庫
澪つくし 深川澪通り木戸番小屋

  • 著者名:北原亞以子【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 講談社(2013/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784062776479

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内容説明

流れる川音に包まれた江戸・深川澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛(しょうべえ)とお捨(すて)の夫婦。押しつぶされそうな暮らしを嘆き、ままならない運命に向き合い、挫けそうな心を抱えた人々が、今日もふたりのもとを訪れる。さりげないやさしさに、誰もが心の張りを取り戻していく。人生の機微を端正な文章で描く傑作時代短篇集。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

40
本当にお久しぶりのお捨さんと笑兵衛さん 会えて嬉しい。いつもながらの北原さん特有の繊細な言い回しを 堪能し、男と女の愛憎を見事に解決していく手腕は流石です❣ 今作は二人の始まりにも言及していた。もうしばらくこの世界に浸っていたくとも ついつい先を急いで読んでしまった。木戸番小屋シリーズの最後の一冊にいくとしますか、、、2022/12/11

tengen

34
シリーズ5。おゆうはやけどをおわせた彦太郎を許せるのか☆我儘な義父が居着いておちせは苦しむ☆若い頃に掛け違ったお才と雄之介☆中島町に舞い戻ったおときだが、素直に泣き言が言えずに苦悩する☆夫が亡くなり、おるいはかつて家出した息子を探しに江戸へ出る☆おはんは老いを感じながら虚しく針仕事で生計を立てる☆評判の嘉一がある日を境に母のおくにに暴力を振るうようになった☆仲良しが散りじりになりお俊は私だけが取り残されたと思いを募らせる。☆彡いま、ひとたびの/花柊/澪つくし/下り闇/ぐず豆腐/食べくらべ/初霜/ほころび2019/08/26

しおり

14
江戸は深川澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛とお捨夫婦の醸し出すふんわりとした雰囲気。江戸で生きていくには男も女も色々ある、が夫婦が優しく包み込むと心が癒える。そんなやんわりとした物語だった。お節介な隣近所の江戸人情もアクセントとなって良かった。2019/01/21

ぶんぶん

13
相変わらず良い味を出している。 木戸番小屋シリーズも早五作目、笑兵衛、お捨の人となりもすっかり頭に入った。 日常で生きていくのが嫌になる、そんな日もあるよね。 そこにすっと寄り添う笑兵衛夫妻、出来る事と出来ない事がある、出来るだけ穏やかに・・・そんな日常も、ありだなぁと思う。 北原亜以子、深く思いやりのある女性かと思う。 そんな北原さんが亡くなっているのを、やっと気が付いた。 ああ、もういなかったんだ、惜別の念が心によぎる。 良い話をもう少し書いて欲しかったな。 一話、一話が心に沁みる連作短編集です。2018/03/04

mikipon

9
お馴染の登場人物もいるけど、毎回別の人が主人公。なので、暇をみて気軽に読める反面もうちょっとその後が知りたいなぁとか、もうちょっと他の話でも顔を出して緩やかに繋がっていればいいなぁとか思ったりもする。このあっさりとした終わり方が良いところでもあるんだろうけど・・・お捨と笑兵衛は、いつも変わらずにそこにいるというのが、住民にも読者にも安心感をあたえてくれるようだ。2014/03/19

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