双葉文庫<br> 神待ち少女

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双葉文庫
神待ち少女

  • 著者名:黒羽幸宏【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 双葉社(2014/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575714043

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内容説明

携帯電話の掲示板を使って、宿や食事を無償で提供してくれる「神」を求めて街を、ネット空間をさまよう少女たち。しかし、そう簡単に「神」は現れない。宿や食事、少しばかりの金を払って、男たちは少女たちの肉体を貪ろうとする。決して目の前に降臨することのない「神」を少女たちはなぜ求め続けるのか。

目次

第1章 神の降臨を願う少女たち
第2章 元神待ち少女の降臨
第3章 神待ち少女の告白
第4章 神の告白
第5章 神待ちの真実

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大阪魂

45
家出、虐待、いじめで居場所無くした女の子たち。食べるため、寝る場所確保するため、ネットで、出会い喫茶でただで恵みを提供してくれる男を求め、救って?くれる人を彼女たちは「神」と呼ぶ…昔はマクドとかで夜通し過ごしてたのが迷惑防止条例とかで地下にもぐってしもたらしく、神待ち少女と「神」はあちこちでつながりまくってる…犯されることはほとんどないって少女たち、一方で「神」たちはやり放題ってコメント…少女たちも「神」たちもリアルの居場所、リアルの自分がみつからへん人が多い…グリ下も背景は一緒なんやろなあ…ほんま重い…2023/10/15

ないとう

6
鶏が先か、卵が先か。2015/06/25

yamakujira

5
食事と宿泊を無償で提供してくれる男を少女たちは「神」と呼ぶ。食事がカップラーメンだったり、宿泊がアパートだったりするけれど、本当にそんな男もいるらしい。少女も家出娘かと思いきや、家のある少女が外泊に使うこともあるらしい。でも取材した「神」たちは、やっぱり体目当てなんだな。必要とされる自分、相手にされる自分を確かめたり、父性を求めてだったり、少女たちの深層心理が切ないけれど、いつか卒業してほしいね。自殺という手段で卒業したミサキが、やっと救われたように感じるのがやるせない。男たちも情けない。 (★★★☆☆)2015/10/27

こやま

3
世の中には、自分が知らない世界もあるんだなぁ。ただ、知らない世界だけどすぐとなりにあるのかもしれない。2013/10/20

カエル子

1
10代の頃の自分、平和だったなー、ホント。勉強ばっかしていたという感じではあるけど、それが普通で正しいことだと信じて疑いもしなかったし、それはつまり幼かったということでもあり、同時に親が確かに守ってくれていたということでもある。泊まるところを見返りを求めずに提供してくれる男が”神”って、神を信じる人たちからしたら、”神”という言葉を使ってくれるな…と思うレベル。そんな”神”は存在しないだろうしね。神待ちは”バーチャルな近親相姦ゲーム”と言い切った著者の見解は、たぶん正しい。2017/11/12

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