木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」

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木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」

  • 著者名:通崎睦美【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 講談社(2013/10発売)
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  • ISBN:9784062185929

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内容説明

1907年生まれの平岡養一は独学で木琴を学び、22歳で「木琴王国」アメリカへ渡る。NBC専属となり、毎朝15分のラジオ番組をもつようになる。やがて「全米の少年少女はヒラオカの木琴で目を覚ます」と言われるほどの人気を得て、日米開戦の朝まで11年9ヵ月もの間、放送を続けた。帰国後も『紅白音楽試合』(NHK『紅白歌合戦』の前身)に出場するなどして、国民的音楽家となっていく。音楽家が描く痛快な音楽家の物語。

目次

第1章 神様がくれたもの
第2章 木琴王国アメリカ
第3章 ラジオスター
第4章 二つの祖国
第5章 ヴィルトゥオーゾへの道
第6章 日米交換船
第7章 音楽挺身隊員
第8章 国民的音楽家
第9章 木琴事始め
第10章 木琴からマリンバへ
第11章 心から、身体から
第12章 終生のライヴァル・朝吹英一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ざれこ

14
木琴奏者平岡養一、戦前にデビューしアメリカに渡り、真珠湾攻撃まで毎朝アメリカの朝を木琴で奏で、日本に戻って戦中戦後もずっと大活躍の日々。読んでるとうっかりつまんないなと思ってしまうくらい順風満帆な木琴人生。あらゆる人から学び自分のスタイルを確立し、マリンバの台頭で木琴が忘れられる前に叩ききって逝けた、本当に幸せな音楽人生だったと思います。音楽やってる者として素直に羨ましい。清々しく読めました。吹奏楽で打楽器やってたので木琴とマリンバの違いはわかるけど、ここまで歴史が違うとは、勉強になった。木琴弾きたいなー2016/01/31

harukawani

9
打楽器経験者で、今でもたまに演奏会に出ている僕ですが、鍵盤楽器はからっきしダメで、苦手意識を持っているため6年ぐらい遠ざかっている。けれど、自分で演奏することはなくても、聴くのは当然好きだ。特に木琴は。平岡養一。寡聞にして名前も存じ上げなかったが、日米を股にかけて活躍した、最後の"木琴奏者"を書いたノンフィクション。決してドラマチックな書きぶりではないが、マリンバが台頭し、木琴(シロフォン)が主流から外れていく中で、木琴を貫いた平岡とその演奏が(実際には聴こえてこないのに)とても愛おしくなる。2016/01/11

Totchang

8
BSテレ東の音楽交差点で通崎睦美氏がゲストで出演。MCの春風亭小朝が本書について言及していました。そして読んで驚きました。通崎睦美氏はいくつの才能を持っているのだろうかと。本書は木琴奏者の平岡養一氏を描いたものですが、彼の音楽に対して忖度の評論ではなく、いろいろな場所から資料を探して客観的な評論を繰り広げています。読後には平岡の演奏を聞きたくなりYoutubeを探しました。すると「木琴デイズ再び」という動画がありました。筆者と平岡氏が並んで木琴を弾いているではありませんか。多くの方に読んでほしい一冊です。2019/10/31

Koki Miyachi

4
筆者はマリンバのソリストとして知られる通崎睦美。通崎のもとにかつての国民的木琴奏者の平岡養一の木琴が来たことから物語が始まる。いろいろな縁が重なり通崎は平岡の木琴に託した想いを同じ音楽家の視点を通じて描くこととなる。それにしても単なる音楽家とは思えないプロはだしの筆の力が素晴らしい。平岡の波乱万丈の生き様、木琴がかつて大衆文化の主流だった時代を知る。自分の関心は、アンティーク着物のコレクターでもある筆者の奥行きあるライフスタイルに繋がってゆく予感。2019/02/01

かずくん

3
2022年7月10日の読売新聞の記事を見て手に取ってみた。平岡養一氏の木琴にかける破天荒な人生だけでなく著者で木琴とマリンバ奏者通崎睦美さんの文章にノックアウト。2022/07/18

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