内容説明
不思議な蝶アサギマダラ。アサギマダラはタテハチョウ科の蝶で、大きさはアゲハチョウほど。重さは0.5グラムにも満たない軽い蝶だが、春と秋には1000kmから2000kmもの旅をする。定期的に国境と海を渡ることが標識調査で証明された蝶は、世界に1種しかいないという。本書は、10年間に13万頭余のアサギマダラにマーキングを施し、「一番多くのアサギマダラに出遭った人」として知られる著者が、アサギマダラの謎に迫ったサイエンスノンフィクション。「想像をはるかに超えた生命の神秘。蝶と一緒に、さあ旅に出よう!」――茂木健一郎氏
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
16
世界で唯一海を通り渡りをする蝶、アサギマダラ。福島県でマーキングした個体を喜界島で再捕獲してるのが信じられない。24通りの飛行方法を区別し命名していることや10万匹越えのマーキング成果、なにより本業が医者でこれがただの趣味だというのが信じられない。アホだ。一日に200~300kmも飛んでいるという記録があり著者は否定しているが夜飛んでいるのでは?渡り鳥が半分寝ながら夜間飛ぶように。データの扱い方でもう少し説得力ある論説になったのでは。後半が神秘主義的になりすぎていささか辟易。2014/07/09
オカピー
15
不思議な蝶ですね。短い時間しか生きられない蝶が、なぜこのような数千キロもの旅をするのか?できるのか不思議です。生物の不思議、自然の神秘を感じずにはいられません。はじめにで「アサギマダラは何を思っているのか」と記述がありますが、果たして蝶が「思う」ということが出来るのか?著者は、蝶の専門の研究者ではありませんが、何頭もこつこつとマーキングしていく姿が印象に残りました。合わせて一人では決して広範囲はカバーしきれないので、各地、近隣国のマーキング情報も合わせて見ても、どんな行動を何故しているのか不思議ですね。2025/05/13
アリ子
13
指回しや速読でも有名なお医者さんである著者が、アサギマダラを1年に1万頭ずつマーキングして生態や飛び方を調べられた。イルカみたいな何かしらの能力を持ち、台湾まで飛んだものとか、"ネットストーカー"のものもいるとか興味深い。この美しい蝶が注目されて、マーキングだらけにならないか若干心配だけど。2014/04/08
kubottar
10
1000kmも2000kmも移動する渡り蝶の謎。なぜ海を渡るのか?やはりそれがその種の進化の方向性なんだろうな2013/11/13
ないとう
6
キスジセアカカギバラバチ2017/07/05