漂う 古い土地 新しい場所

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

漂う 古い土地 新しい場所

  • 著者名:黒井千次
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 毎日新聞出版(2014/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620322216

ファイル: /

内容説明

老境に入ったベテラン作家が、自身ゆかりの土地を訪ねながら来し方をふり返り、自らの人生と対話する。
懐かしさと希望に充ちた珠玉のエッセー。

<目次>
プロローグ 記憶の光景と目の前の眺め

大久保通り 身の奥から浮かぶバス通り
国分寺街道 門だけが残っていた
丸の内 商店街にいるような
新宿 環状線の内と外
井ノ頭通り 玉蜀黍畑に飛びこんだ日
日比谷公園 ある年、ある時間の熱
都心の夜景 色彩のドラマの底に
箱根・精進ケ池 最高地点から少し下って
京都市学校歴史博物館 ひんやりした冷気とともに
下田 忙しい港町
目白 開かれなかった卒業式
大阪・通天閣  地面から持ち上げる力
横浜 遠藤さんと祖父に会いに
小渕沢 緑の中のポップアート
小樽 鴎と鴉が飛ぶ
御宿 旅の駱駝がはるばると
多摩川 手元に残る「入漁證」
長野・上林温泉 疎開児、地獄谷を行く
長野 六十年ぶりの「帰省」
前橋 ただ川だけが流れる
熱海 凋落の影の中に
静岡 変らぬものは何もなく
名古屋・東山動植物園 ライオンが跳んだ日
新潟 古い煉瓦塀と光の海
高尾山 昭和生まれの猿
隅田川 西瓜ばかり食べていた
羽田空港 国際便、ふたたび
川越 遠くにある隣家
仙台 モノクロームの海辺
神戸 急な長い坂道の先に
高松 未知なる故郷へ
広島 歴史に屹立するドーム
長崎 暮色を背にして
有田 焼物の世界の近くに立つ
東京駅 人と時間が戻る場所

あとがき

目次

大久保通り―身の奥から浮かぶバス通り
国分寺街道―門だけが残っていた
丸の内―商店街にいるような
新宿―環状線の内と外
井ノ頭通り―玉蜀黍畑に飛びこんだ日
日比谷公園―ある年、ある時間の熱
都心の夜景―色彩のドラマの底に
箱根・精進ヶ池―最高地点から少し下って
京都市学校歴史博物館―ひんやりした冷気とともに
下田―忙しい港町〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タピオカ

20
これまで生きてきた中で、忘れ難い記憶に結びついている土地を80才を目前に再訪し、そこが今どんな姿となっているかを探したり確かめたりする。 あまりにもかけ離れてしまった時、記憶の中にしまわれた光景は、目の前に今あるものより鮮やかで貴重であると思いたい。プロローグに惹かれた。2021/05/29

まりこ

5
毎日新聞に連載された土地にまつわる36のエッセイに写真を添えてをまとめたもの。写真を撮ったのは小学校時代の友人。 黒井さんが「忘れ難い記憶に結びついている土地」を再訪し、今の姿に思うことを綴る。文章に寄り添う写真が、記憶の中の景色と目の前にある景色とを行き来させてくれるよ。友へ すてきな仕事、おめでとう。2013/09/27

シンドバッド

3
著者とは一回り以上違うだけに、少し異なるものの、同じ風景を見て、学校に通った。 著者のこの手の文章が、小説の文章より、お気に入り。2013/12/10

kan

1
6、70年前の記憶の地再訪が多い。めまぐるしく変化する日本では同じトポスを感じられるか?同じく戦災を経たヨーロッパが元のレンガを積み上げても旧態を取り戻しているのと対照。2015/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7149371
  • ご注意事項