内容説明
関ヶ原合戦。武将たちは、戦いの直前までどの軍に与するのかに苦悩していた。軍師伝説を検証することで明らかになってきた黒田官兵衛・長政の暗躍の事実。関ヶ原合戦に賭けたふたりの知られざる野望に迫る。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
目次
第1章 秀吉没後の政局―黒田氏台頭の契機(黒田氏研究の問題点 黒田氏の出自 ほか)
第2章 九州の情勢変化―黒田氏と大友吉統(九州における島津氏と大友氏 大友吉統の家督相続 ほか)
第3章 関ヶ原合戦―長政の活躍と苦悩(景勝の不穏な動き 長政、家康の養女を娶る ほか)
第4章 九州における関ヶ原―官兵衛、最後の賭け(各地で起こった「関ヶ原」 九州における東西両軍の諸勢力 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
18
渡邊氏の官兵衛本、こんな近い期間で複数冊読むことになろうとは(苦笑)この本では、官兵衛と長政の生涯を、俗説に囚われず、一時史料を中心にした徹底した根拠のみを重視した論説を展開している。主に関ヶ原での2人の行動と狙いを主軸に置き、2人が世紀の決戦に果たした役割を分析しており、(著者が述べているとおり)従来の黒田父子イメージを持っている読者からすると、相当驚くであろう“実態”がそこにある。この手の舞台で無ければ取り上げられないであろう九州の武将たち(特に大友義統)の詳述は貴重です。2013/11/29
とろろ
5
「もう一つの関ヶ原」とあるけど、実質一章ぶんしか九州の関ヶ原の話はない。大友吉統について、けっこう詳しく書かれていてためになりました。逸話に創作が多いというのは知っていたけど。長政じしんが「もし我ら父子が西軍に与すれば、どうなっていたか」というようなことを遺言状で書いていたのは驚きました。「そなたの左手は」の話もこういうのがベースになっているのかもしれない。2015/04/06
Ryuji
5
★★★★☆サブタイトルに「もう一つの関ヶ原」とある割には、関ヶ原の時の九州での話はそれ程でもなかったような気がする。また官兵衛・長政の周囲の事象や人物について詳細に書かれているため、逆に官兵衛・長政についての記述が薄さも感じた。但し、古文書の記述を原文そのままではなく、現代語訳してくれているのはとても嬉しい。歴史本で何が苦痛かと言えばこの古文書の原文そのままが辛い(一応、大学は史学専攻で古文書学も学んだが・・)。この手の本としてはとても平易に書かれ、かつそれなりのことが書かれており良い本。2014/09/18
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
3
同じ著者の『大坂落城』をよみたいな。2020/01/30
フラボノ
2
黒田官兵衛と長政親子に焦点を当てて、特に関ヶ原の戦い前後を詳しく解説している。 実在する書状を現代文に読み下してくれているので読みやすい。助かる! 戦国時代は野望が入り混じっていてとにかく楽しいな2024/05/28
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