ハヤカワ文庫JA<br> 高天原探題

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ハヤカワ文庫JA
高天原探題

  • 著者名:三島浩司【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 早川書房(2013/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150311278

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内容説明

突如現れた謎の土塊に生き埋めとなった少女が救われた事件を発端に、京都周辺に数多く出現し始めた謎の弁別不能体・不忍(シノバズ)。それは人の“動機”を殺すため存在を感知できず、視界に入れた者は行動不全に陥る。7年後、シノバズの討伐・処理組織「高天原探題(たかあまはらたんだい)」に参入した寺沢俊樹(てらさわとしき)は、かつて己が救い出すも危険な異能者として強制隔離されてしまった少女・皆戸清美(みなときよみ)との再会を望むが……比類なき独創性を放つ闘いと純愛の伝奇SF!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

35
「人の動機を殺す弁別不能体・不忍(シノバズ)」この独特の設定がどう活かされるかと期待して読んでみた…が、この設定を使うためにあれこれ屁理屈を寄せ集めた話だなぁ。『もっとがんばりましょう』。序盤から古墳や三種の神器にまつわる用語の過剰な羅列でとっつきづらく、話が進むにつれ加えられる説明は終始ぼやけた肝心な何かが足りないモヤモヤ感。主人公とヒロイン、ふたつの視点もとにかく描写が足りないとしか言い様がなく、人物の掘り下げが感じられない。そもそも不忍の倒し方が特殊鉄棒で順番にひたすら殴るって…爽快感ゼロですがな2014/06/15

キキハル

25
タイトルがいいですね。日本の古代神話に材を取った設定はなかなか私の好みでした。日常に突然現れる墳墓や盛り土。そこから生まれる玄主やシノバズ。そして人の動機を殺すというクビキ。これだけでもわくわくするのにラブストーリーまで用意されているなんて。活動場所が京都なのも馴染みやすい。できればもっと話を膨らませて、ひとりひとりの心情や孤独感や愛や怖れなどに焦点をあてて欲しかったなと思います。それにしてもふだん気にもしませんが、動機って大切なんですね。人を動かす理由そのものなんですから。面白く読みました。2013/09/03

MarsAttacks!

11
いきなり繰り広げられる特異な世界観、独特な用語。現代の日本が舞台だけど、物語の世界に入り込むのに時間がかかりました。読み進めるにつれ世界観を理解し始めると、物語は俄然面白くなります。ちょっと淡々としている感じと、ヴォリュームが少な目なのが残念だけど、久しぶりに伝奇小説を楽しめました。2015/05/30

キーツ(Nob Arakawa)

10
ダイナミックフィギュアと同じくオリジナリティに関しては我が道を往く作品であるが、比較してしまうとこじんまりとまとまり過ぎてしまった印象。リーダビリティに関しては改善されたのだが同時に作者の個性も消えたような。独自世界の構築に関しては達人クラスだが筆力に関しては一層の努力を要すると言う結論(仮)。シーン描写キャラ描写ともに狙っているのだろうが非常に平板で伝わりづらい。もうちょっとメリハリがあっても良いのでは。あと1本作品を読んでみないとこの作家に関する結論は出せぬな。2014/10/23

シュエパイ

9
人々から生きる衝動(動機)を奪う神様と、そんな神様を宿した人々と、崇め殺す人々の物語。あぁ、なんかこう、すっごく体育会系なノリの退治シークエンスだなぁ。がっちり!がっちり!むっちり!(違) まぁ、でも、悪いことをできない世界って、理屈の上では素敵なはずなのに、なぜか確かにちょっと嫌だよなぁ2014/07/06

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