- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
朝鮮では17~19世紀にかけて,朴趾源・丁若鏞ら実学者たちによって,新しい世を準備する構想が発表され,近代化がめざされた.しかし,列強ひしめく中でそれは挫折し,朝鮮は日本の植民地になった.このような過酷な時代とそこに生きた人々を描きながら,朝鮮と明治日本の関係の実像にせまる.エピソード満載の歴史物語.
目次
目 次
はじめに
第一章 近代朝鮮の前夜――実学者たちの構想
1 英正時代――朝鮮王朝中興の名君
2 硬直化した朱子学に叛旗をひるがえした実学
3 地球は丸く、自転している――洪大容
4 すべての学問は民を豊かにするために――朴趾源・朴斉家
5 役に立たない学問は死んだ学問である――李〓・丁若〓
6 洗礼を受けた士大夫――キリスト教の浸透
第二章 開国か、鎖国か――揺れる朝鮮半島
1 空白の八十年――正祖の急死と実学者の受難
2 常軌を逸した収奪と社会不安――民乱の時代
3 外国船現れる――大院君の鎖国政策の中で
4 清に翻弄される日本――朝鮮の内政に干渉
第三章 日清戦争は日朝戦争として始まった――戦場は朝鮮だった
1 徹底した平等主義の農民軍――東学の創建
2 日本、清を戦争に引きずりこむ――豊島沖の海戦
3 農民軍の敗北と残党狩り――日常化する残虐行為
4 王宮に乱入した日本人――后妃・閔妃を殺害
第四章 朝鮮王朝の落日――併合条約の締結
1 国王から皇帝へ――大韓帝国を宣言
2 日本の朝鮮支配への道――日露戦争から保護条約へ
3 抵抗する朝鮮の人々――愛国啓蒙運動と義兵運動
4 花電車で祝う日本人――朝鮮滅亡の日
あとがき
主要参考文献
略年表
人名・事項一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
tom
おらひらお
二人娘の父
もりやまたけよし