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内容説明
5500万年前、彼らは突然、海へと戻っていった──。かつて陸上で暮らしたイルカの祖先は、なぜ海中生活に舞い戻ったのか? 海が進化させた独自のからだと「水中生物最大の脳」の秘密とは? 乳母や保母に育てられる“女系社会”の掟や、「鳴き声」を名刺代わりに使う知性に驚嘆する──。「ヒトと会話ができ、文字が読めるイルカ」を目指して探究してきた第一人者が語る、最新イルカ学のすべて。(ブルーバックス・2013年8月刊)
目次
第1章 なぜ深く潜れるのか?―「海で生きる」を可能にしたからだの秘密
第2章 イルカは女系社会だった!?―乳母に育てられる子どもたち
第3章 「歌うクジラ」は本当か―イルカたちの賑やかな日常
第4章 水中で暮らすイルカは地上の夢を見るか―半球睡眠のふしぎ
第5章 巨大な脳に潜む知性―イルカの心をどう探るか
第6章 「イルカと話したい!」―スーパーベルーガとの二〇年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
140
ヒトの立ち入れない海に生きるイルカ。知り得ないだけで、ヒトを越える速度で進化し続けているのかもしれない。二時間毎に皮膚は生まれ変わり、心拍数を抑え深海底を遊泳する。群れをなし協調し、鳴音を通して意思交換する。ヒトの可聴域を越えた超音波域、海のカナリアのホイッスルが海中に響いている。左右各々に脳をもつ半球睡眠。眠らないイルカはどんな夢を見ているのだろう。ヒトは海の哺乳類のように陸に存在すべきではないか。イルカと話せるようになったら何を語りかけてくれるのだろう。私たちの深みをはたして理解してくれるのだろうか。2019/06/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
24
#感想歌 隕石の衝突鯨類海に還った原因仮説 哺乳類脳の機能の研究は地道で長い時間がかかる2017/09/30
calaf
16
イルカというのは、賢そうなイメージはあったものの、彼らを対象にして動物の知性の研究を進めている人はそう多くはないようです。この分野も、後継者不足なのか...2013/12/24
文章で飯を食う
9
前半のイルカやくじらの進化論や生態の部分は、とても、おもしろかった。後半のイルカの認識の研究は中々進まず、もどかしいがリアリティがあって、それなりにおもしろかった。2013/10/05
powder snow
8
イルカの祖先がラクダと分岐していて、それがDNA鑑定なのには驚いた。イルカが深く長く潜れるのは、肺ではなく血液や筋肉に沢山の酸素を蓄えられるからで、母親以外が子どものお守りをしたり、別集団への利他行動が見られたり、高周波のパルス音の反射で物体を認識したり、脳が左右で別々に機能したりする。イルカに人間の言葉を覚え(物と記号と鳴音を関連)させるには長い時間を要し、そこから話させる(意思表現)のはとても難しそう。実験には長期に渡る実験に耐えうるイルカの存在と水族館の協力があってこそで、頑張って来たんだなと思った2015/03/27
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