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内容説明
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2乗を通して見る、深遠な数学と物理の世界。同じ数を2回掛けると現われる「平方数」には、数の「遊び心」や物理現象の秘密がかくれている。ピタゴラス、ガウス、フェルマー、リーマンら偉大な数学者の業績に見える平方数から、ガリレイ、ボーア、アインシュタインら偉大な物理学者が見いだした自然法則まで、平方数に秘められた不思議で深遠な世界をわかりやすく紹介する。(ブルーバックス・2013年8月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
P.N.平日友
15
youtuber加藤貫太郎さんのオススメ本。題名のとおり二乗(平方数)にフォーカスし、さまざまな数学・物理分野を深堀りする。見方を変えるだけで数式でこんなに話せるのかと驚きとともにわくわくした。個人的には「フェルマー小定理」にまつわる話が好きだ。それと、ボーアの章にあった量子力学に関連した話など。 章末に平方数が好きになる問題がある。読み飛ばしたのでこれからこれらを解いてみる。シンプルなのに深い…もっと若くに読みたかった本。2020/02/19
ロッキーのパパ
14
2乗を切り口に数学と物理の歴史を概説している。確かに言われてみると、色々な物に2乗は現れていることを再認識させてくれる良書だと思う。 2乗で記述される世界の美しさは理解できる。けど、なぜと思う気持ちがあまりない。その辺にぼくがサイエンティストではなくエンジニアを選んだ理由があるのかもしれない。2014/02/15
calaf
14
こういう考え方(見方)はしたことがなかったので、結構面白かったです。でも、線形の次に簡単なのが二乗則。なので、非線形現象が多いこの世の中、二乗則もそれなりにでてきてもおかしくない気もしますが...どうなんでしょうねぇ...2013/10/08
P.N.平日友
10
再読。発見や証明のこともそうだけど、散りばめられたそれぞれのドキュメントが以前読んだときより面白いと感じた。例えば、ニュートンが23歳の時、ペストが大流行しており、大学に行けなかったそう。そこで故郷に戻り研究に没頭することでいくつもの重要な発見をしたらしい。「万有引力の法則」などだ。ここはふしぎと勇気づけられるひとこまだった。整数分野の予想系のはなしは理解できそうでできないところが面白い。リーマン予想など。最後に。数学のところはmodを使ってる考えることができると一味違った考え方ができ楽しめると思う。2020/05/01
hanagon44
9
ガウスがガウス整数を使って2平方数定理を証明し,フェルマーの最終定理の指数4の場合をも解決したくだりで書かれていた文章。「整数というのは,人間生活の日常に近い分だけ雑多さや偏りがある。つまり,本来の姿に関して隠れて見えていない部分があるのである。だから,世界を広げて眺め直してみると,隠れていた本性が浮き彫りになり,振る舞いが健全になる,ということがおうおうにして起こる」。これを素人の自分にも何となく感じ取られる1冊で,非常に興味深かった。2乗の不思議と面白さを楽しめた。別宇宙では何乗が主役だろう…。2016/06/11




