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内容説明
単に空腹を満たす食べ物としてだけでなく、健康を守るふしぎな力を宿しているフルーツ。しかし、現代人の多くは、その効用や魅力については無知である。本書は、何気なく口にしているフルーツの品種、効用、果実生成のしくみ、品種改良など広範な知識を網羅した、現代人のための『フルーツの教科書』というべき作品。「ミスター植物学」として知られる田中修・甲南大教授が、フルーツの面白知識を軽妙な文章で巧みに解説する。(講談社現代新書)
目次
からだが喜ぶ厳選フルーツ15
ウンシュウミカン
イチゴ
リンゴ
ブドウ
モモ
ナシ(日本ナシ)
カキ
オウトウ
メロン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
19
愛する日向夏が、偶然発見されたのは知っていたが、グレープフルーツ、二十世紀梨、いよかんも偶然の産物だった。グレープフルーツはブンタンとオレンジが自然交配して西インド諸島バルバドスで生えていた。だけど、ブンタンは東南アジア原産でオレンジはインド原産。ビタミン補給のために船に果物を積んで、バルバドスで食べ、種を落とした?その種を鳥が運んだ?想像は尽きない。二十世紀梨は千葉県松戸市の民家のごみ捨て場に生えていたのを、松戸覚之助(当時13歳)が変わった梨の木だと持ち帰り育てた。カラー写真満載の楽しい本だった。2022/08/26
北風
19
自然史読書会の課題本です。 フルーツを一挙に紹介する、とても豪華な本です。スターフルーツやドラゴンフルーツなどのマイナーフルーツも網羅。ただし豪華な分一つ一つの紹介が、ぞんざいで、書かれている蘊蓄も、飲み屋でお姉ちゃんに言ったら、うっとうしがられる類いのものばかりです。しかしフルーツをちょこっと知りたい人にはいい本だと言えます。 オススメ度:★★★☆☆2014/08/17
たらお
14
果物雑学。カラーページが見やすい。紫外線は、植物であろうと人間であろうと、からだに当たると「活性酵素」という物質を発生させる。この活性酵素が成人病、老化、ガンの引き金になるといわれている。その害を消す物が「抗酸化物質」とよばれるもので、ビタミンC(檸檬、苺、柿、、キウイ、グレープフルーツ、蜜柑、パセリ、ブロッコリー、ピーマン),ビタミンE(アボカド、キウイ、ブルーベリー、落花生、アーモンド、ダイコン葉、南瓜、春菊)に含まれている。2019/03/26
たくのみ
14
世の中には、じつに多くの果物があるのだ、と実感。 果物の奥深さ、歴史と薀蓄がちょこっと開闢されて、美しい写真がまさに食欲をそそる、見て食べる本。よく読んだら、この写真の出所は「新宿高野」だった。なるほど!野菜と果実の境界は?、スイカはペルシャ語で「ヘンダワネ」、沖縄にはパイナップル畑専用の地図記号がある、ギンナンには「ギントコキシン」という子供には毒な成分がある、ブンタンとオレンジの交配で生まれたのがグレープフルーツ…まあ、トリビアな知識ばかりなのが楽しい。2014/05/23
にがうり
8
学術的なことや栽培のノウハウはあまり書いてありませんが、ほおお、へええと唸りたくなるフルーツの雑学が満載。フルーツのこと、なんも知らなかったなあ。知れば知るほどフルーツはすごい。もっとたくさん食べなくちゃ。2014/01/28