講談社現代新書<br> 歌舞伎 家と血と藝

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講談社現代新書
歌舞伎 家と血と藝

  • 著者名:中川右介【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2013/09発売)
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  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062882217

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内容説明

当代の役者はいかなる歴史を背負って舞台に立っているのか? 明治から現在まで、血と家と藝が密接にからみあう歌舞伎の世界には、波瀾万丈の人間ドラマがあった。歌舞伎座の頂点を目指す七大名家の興亡を描きつくした大著。歌舞伎を観るのが、もっと面白くなる! (講談社現代新書)

目次

第1部 劇聖とその後継者たち―明治から大正(歌舞伎史との並走―市川團十郎家その一 養子と実子―尾上菊五郎家その一 東西分裂と襲名争い―中村歌右衛門家その一 ほか)
第2部 新興と凋落―大正から昭和戦前(血統のない家―中村歌右衛門家その二 歴史は繰り返す―尾上菊五郎家その二 周縁からの出発―中村吉右衛門家その一 ほか)
第3部 神なき時代―昭和戦後から平成(二度殺された役者―片岡仁左衛門家その二 早過ぎる死―市川團十郎家その三 第二の帝政―中村歌右衛門家その三 ほか)
第4部 新たなる希望

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

94
五代目歌舞伎座が開場といういいニュースの一方で、十八代目中村勘三郎、十二代目市川團十郎が相次いで亡くなるという悲しいニュースがあった歌舞伎の世界だが、この華やかな歌舞伎の世界に興味がわき、この本を読むことにした。江戸時代、歌舞伎役者は幕府から身分上差別されいた。しかし、明治以降、最も人気のある日本伝統芸能となっていく歌舞伎の歴史、そしてその家と血と藝について、興味深く読むことができた。430ページを超えるこの本だが、何人の歌舞伎俳優の名前がでてきただろう。歌舞伎の伝統の重みとその強さを知ることができた。2014/01/10

ばんだねいっぺい

32
うん、家と血と藝とあとそこを流れる物語。初代の團十郎と八代目の悲劇、そして九代目と六代目尾上菊五郎の栄光と五代目中村歌右衛門との帝政と他にも盛り沢山に盛り沢山。記憶する上では、名跡を継ぐ文化は、不利に働く。歌舞伎って歴史をひもとくのもまた面白い。 2019/10/12

Akihiro Nishio

26
東京出張中に歌舞伎座に行くための予習。結局、殆どが復習になったが。江戸初期から続く七家(市川宗家、尾上菊五郎家、中村歌衛門家、片岡任左衛門家、松本幸四郎家、中村吉右衛門家、守田勘彌家)の300年に及ぶ興亡を描く。意外にも市川宗家は時代の変わり目で大きな仕事をしたが、全体で見ると大したことはしていない。長きに渡って権力を握った歌衛門、血統を残した幸四郎、常にいい人しかいない尾上家などがもつれながら現代の歌舞伎へと繋がっていることを理解した。結局、外の血を適度に入れないと家というものは続かないということか。2019/04/11

1.3manen

22
新書というよりも、本格的な単行本 として通用するもの。 歌舞伎史。 中村家四代目芸翫は、金銭感覚のなさによる 浪費により、その後一代では返済できない ほどの、当時の7万円(当時国家予算は 2億5千万円の時代)。 しかし、人脈がこの負債を返済し、 栄次郎氏は1901年、福助改め、 5代目芝翫となった(84-85頁)。 人脈の価値は窮地に立つと実感される。 わたしはまだ集客中だから。 昨日はようやくLINEに登録し、 音声発信のあたりをつけた程度だ。    2014/05/15

ぐうぐう

22
中川右介の歌舞伎本はこれまでに四冊刊行されているが、『歌舞伎 家と血と藝』はその集大成的な内容となっている。明治以降の歌舞伎界を綴った本書、とはいえ、それぞれの歌舞伎役者達の芸論を語っているのではない。タイトルにあるように、家系と血統と藝とがどのように継承されていったのか、権力闘争をときに戦国時代の武将の興亡として、世襲や門閥をときに芸能マスコミ的語りで、スリリングかつスキャンダラスに描いていくのだ。(つづく)2013/09/06

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