見送ル―ある臨床医の告白―

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見送ル―ある臨床医の告白―

  • 著者名:里見清一【著】
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 新潮社(2014/02発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103299424

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内容説明

医者だって人間だから、患者の好き嫌いは当然あるし、贔屓もすれば、外科と内科の対立も日常茶飯事。ほとほと疲れる日もあるけれど、輝く笑顔で退院する患者を、見送る。力を尽くしてもひっそりと消えゆく命を、見送る。どちらも私が選んだ仕事……。現役医師だからこそ「小説」でしか描けなかった、命の現場のいま。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

18
実にエキサイティングな本であった 近藤誠理論が、なんと薄っぺらことか だまされたと思って手に取ってみてください2015/08/15

Totchang

14
医師による癌治療の最前線を(個人情報に配慮して)描いた作品。医師になることへの大変さが省略されているので、読んだ人によっては反感を覚えるかもしれない。内科医は薬による治療が主体になるので、新しい医薬品情報が重要であろうが、そこに癒着しやすい体質は否定できない。学内あるいは病院内での地位の争いも大変だろう。そんな中で医師はどのように患者に向かっているのか。なかなか面白い内容だった。2021/12/10

hushi亜子

10
三井記念HP呼吸器内科科長が書いた、ノンフィクションでは!と間違ってしまいそうな内容。 医療者、特に医者の綺麗事ではなく、本心の部分が綴られている。 これを一般の人や、まさに今癌と闘ってる人が読んだらどう思うのかな〜。 私は読んでて気持ちよかった、という表現は適さないかもしれないけど。 研究ではなく、臨床が好きな気持ちのある先生の本心は、うちらと一緒だな〜なんて感じてみたりも。 願わくば、この里見先生と磐城さんの関係、長く続いて欲しい。2014/07/04

hrmt

9
作者名がそのまま主人公名になっており、自伝的小説なんだろうか?まずは愚痴り口調から始まるプロローグに啞然とする。自虐ネタかと思われるような逸話や、身も蓋もない医療のバックヤードの心情を吐露しながら、文体はあくまでも淡々としている。それでいて、医師としての責任と覚悟を以て患者に接するその姿勢に心を揺さぶられる。希望と幻影の違いは私にもわからない。そのはっきりと違いのわからないものを「人情」という気持ちと共に引き受けてくれる相手に出逢える事は、とても幸せな事のように思えた。2015/03/21

みなず

8
一気読み。研修医は、やっぱり何もかも練習中なんだな。嘘が9でも、真実が1つあれば、本当みたいに思える。自信過剰で自意識過剰の里見先生には、主治医になってほしいような、私とは合わないような…でも、こんなプロ、お目にかかったことはない。2015/05/14

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