内容説明
今日もしくしく痛む胃を押さえ、国のためにあくせく働く王女殿下──そんなグリゼルダのもとに、隣の大国・ミトラス帝国の次期皇帝候補でもあるラドラー公ヴィルべルトから、緊急の手紙(という名の脅迫状)が! そこで告げられたのは、グリゼルダが管理する鉱山のダイヤがニセモノだったということ。捕食者の笑みを浮かべるヴィルベルトとの、胃がキリキリの駆け引きがはじまり──!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びゃく
6
聡明で思慮深いゆえに苦労性で胃痛持ちというお姫様と子供じみた振る舞いをしつつも冷徹で謀略にたけた王子様の、ラブ未満な王宮事件簿。面白かったです!姫様がとてもいいキャラしてる。可愛い。でも可愛いだけじゃないとこがなお良い。殿下はまだ素顔を見せてない感じかなー。でも、毒舌インケン眼鏡との腹黒主従具合がステキw ただし恋愛要素はスズメの涙程度かと。次巻に期待。2013/08/22
幸音
5
絵師買い。危機を察知する胃痛に悩まされながら胃薬常備で国のために働く王女殿下と、隣国の皇子(公爵)が偽物のダイヤモンド騒動を巡る知略系少女小説。タイトルからラブコメなのかと思ったらそうでもなく、さらに恋愛要素はほぼなし。個人的にテンポよくは読めなかったけど、頭を使って自ら交渉する場面が新鮮だった。賢く頑張るグリゼルダが健気で応援したくなる。ヴィルベルトが彼女をからかうけど読めない。グリゼルダに忠実な修道騎士兄弟が好感持てた。家ではヴィルベルトに文句言ってるというサイモンのギャップが良い。2014/02/14
kanan
5
王女がんばれ、とものすごく応援したくなりました。修道騎士(兄)は王女に想いでもあるのかと思ってたのに読み進めるうちにわんこにしか見えなくなった不思議。2013/08/13
あさい
4
ヒロインの胃がずっと痛い小説(笑)。胃痛持ちの王女さま(鉱山経営者)が、自国の鉱山から出たダイヤモンドを輸出したところ偽物で、そこから経済問題に発展する話。もうとにかく自国以外のキャラがだいたいなんかすごく変ということばっかりが頭に残った。ヒーロー扱いだろうヴィルベルトの超絶なんか頭おかしいっぷりを筆頭に、怪しい商人やら怪しい従者やらだいたいみんなめちゃくちゃ怪しい。頭のネジが全員五本ぐらいぶっ飛んでる。ヒロインが胃痛過ぎて「痛み入ります」という言葉すら胃痛大丈夫かなと思えてくる。恋愛要素はとても薄い。2016/02/09
bulbul
4
ラブよりも政治?すっごく頑張ってる華奢で頼もしい王女殿下でした。対するヴィル殿下は一筋縄ではいかない未だ良く分からない領主さま。王女の「胃痛警報」は読んでるこっちも苦しくなるんだけど、終わりには笑える展開になってたのが面白い。次巻、熱い展開なら楽しそう。2013/08/29