内容説明
フランスのオノレ・ブランという技術者による「互換性部品」に始まる近代の標準革命。アメリカでその技術は、困難を乗り越え、「アメリカ式製造方式」として確立された。さらにテイラーによる作業の標準化は、アメリカを製造業大国にする。公的機関が標準を決めるデジューレから市場での占有によるデファクトの時代へ。「標準」をキーワードに、製造の現場のドラマと国家、企業、市場の関係、そして背後に潜む思想を探ります。(講談社学術文庫)
目次
第1章 ジェファーソンを驚かせた技術―標準化技術の起源
第2章 工場長殺人事件を越えて―「アメリカ式製造方式」の誕生
第3章 工廠から巣立った技術者たち―大量生産への道
第4章 ネジの規格を決める―互換性から標準化へ
第5章 旋盤とレンガ積みの科学―テイラー主義の出現
第6章 標準化の十字軍―国家による標準化とその限界
第7章 技術システムの構築と標準―二〇世紀の交通輸送革命
第8章 標準化の経済学―デファクト・スタンダードの功罪
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