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内容説明
「リレバン」を超えた、これからの20年を決める地域金融改革のバイブル
◇バリューチェーンファイナンスとは、<Value>~企業が付加価値を生む構造を「見える化」し、<Chain>~その価値が形づくられるつながりに銀行自身も関わることで、<Finance>~企業と銀行がともに成長を支え合う金融手法
◇銀行員と顧客の「対話」のあり方を再設計することによって、法人取引にまつわる課題の多くを解決することができる。
◇銀行を、銀行員を、そして地域を「なんとかしていきたい」と願うサムライ達の必読書
目次
第1部 バリューチェーンファイナンスとは何か(すでに始まっている顧客と銀行の関係の変化 バリューチェーンファイナンスが実現するビジネスモデル)
第2部 バリューチェーンファイナンスを実現する顧客との対話(企業と銀行の対話はどのように失われていったか 顧客のバリューチェーンにともに関わる「対話」の在りかた)
第3部 バリューチェーンファイナンスを実現する銀行の業務設計(部分最適を生み出す銀行の組織構造 顧客中心の業務を設計する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
12
これも銀行の融資に絡んだ、特に顧客との関係を中心に論じた本です。いっていることは今までに論じられていることなのですがそれを分解して、銀行と顧客側からの論点で分割していく考え方のようです。また銀行の組織もそれに応じて変えていくべきであるといっておりまさにその通りだと思いました。銀行の支店長クラスの人に読んでもらいたい本です。2014/08/12
パパ
1
ⅠⅡ部はリレーションシップバンキングと対比してのバリューチェーンファイナンスの説明。銀行では信用リスクの計量において、デフォルト事象を自行の行動が及ぼす影響がないものとして扱っていること、従って関係性を加味した与信方針が重要であることは首肯。第Ⅲ部がこの本のミソ。複雑化した銀行業務を、顧客中心の業務設計にする方法論を記述。カギは各業務の「因数分解」。各業務から共通部分である顧客情報をくくり出し、二重作業を排除して業務をシンプル化する。銀行業務のイノベーションがここから始まります。2013/09/13