内容説明
元産経新聞北京特派員が描き出した「中国女」のすべて! 著者は女性の身でありながら、あるときはモンゴル人に扮してまで売春宿やエイズ村に忍び込む。あるいは華やかなキャリアウーマンの舞台裏や、反体制派ゆえに当局から激しい人権侵害を受ける女性活動家の苦悩を直視する。あまりに多様な、現代中国女性たちの人生。なぜ、中国という「苦界」で生きる女たちは、こんなにも強いのか――。かの国を深く理解するために必読の一冊。
目次
第1章 エイズ村の女たち(男の子を産まないと、女は一人前と認められないから命をかけて男の子を産む 売れる体があるのはラッキー。どうせなら都会でいい男に売りたい 男が上に乗っかっているとき目をつぶるの。幼い息子の笑顔が見えるから 超生で罰金をくらったけれど、あの娘を産んでよかった)
第2章 北京で彷徨う女たち(私たちに居場所なんてないのよ!ただ、慰める腕がほしいだけ 殺すより売る方がよっぽどいいでしょ 幸せにはなれない。ただ、生活になれていくだけ 私は誇りを買い戻したのよ 結婚しないことへのプレッシャーの方がずっと重い、同性愛より 都会の片隅で、一人ひっそり命を断つ打工妹(出稼ぎ娘)がどれほどいるか)
第3章 女強人(女傑)の擡頭(私は「おしん」と性格がすごく似ているの 私の活動の力の源泉は「愛」 「私は民族主義者」と漢語で語るチベット民族主義者 人間は誰もが、ちょっとは障害を持っているのよ 「グッチ・ガール」から「寅女」となりて)
第4章 文革世代と八〇后と小皇帝たち(今の知識人はニセモノよ。本当の知識人はもう亡くなってしまった 私は今、水の上に這い上がってようやく世界を見た 一人っ子である身の上に、祖父母の歴史の物語が凝縮されているのよ)
感想・レビュー
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すし