小学館101新書<br> 命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)

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小学館101新書
命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)

  • 著者名:イチロー・カワチ【著】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 小学館(2013/08発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098251742

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内容説明

格差は、負け組も勝ち組も寿命を縮める。

ハーバードで世界が熱い視線を送る授業がある。日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論の授業だ。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップ級の日本。この違いは格差にあった。今、格差の広がりとともに日本の長寿は危機に瀕している。格差はストレスを生み、信頼や絆を損ね、寿命を縮める。人々の命を守るには、日本の長寿を支えてきた、格差が少ない結束の強い社会を守るべき――所得、教育、労働、人間関係…あらゆる側面から格差を分析、新たな長寿への可能性を探る。

※【ご注意】この作品には表が多数含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立読みファイルをご確認いただくことをお勧めいたします。

目次

第1章 日本人はなぜ長寿なのか
第2章 経済格差が不健康の源
第3章 格差是正のターニングポイント―教育と仕事と健康の関係
第4章 健康に欠かせない「人間関係」の話
第5章 社会全体の健康はこうして守る
第6章 果たして、人の行動は変わるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

216
ハーバード大学院教授による、パブリックヘルスの101(基礎講座)とも言うべき1冊。なんとなくそうなんだろう、と感じていたことを、文章にしてもらった小気味よさ、と言うか。「健康は子供のころに教育できる」には激しく同意。ありがちな日本礼賛で〆られているのはご愛嬌だが、小さなお子さんのいる方、必読かと思います。2016/12/31

あすなろ

78
物事は全て、上流から下流に至る流れがある。その観点からスピンアウトし、ソーシャルキャピタルという流れ方にて考えられ、そのソーシャルキャピタルが健康に与えている影響をパブリックヘルス・社会疫学として著述した本。近視眼的な健康や教育等の切り取り情報でなく、こうした統合的な流れの勉強ももっと我々は必要ではないか。読友さんに教えて頂いた本だが、頭の整理に役立ち、ライフを思わず見直したくなる本。2017/01/29

どんぐり

70
経済的収入や学歴、職業による社会格差が健康格差を生み、様々な形で健康に影響を及ぼしている。著者は社会疫学の立場から、この健康格差の是正には、責任を個人に求めるのではなく、社会全体をよりよくするための仕組みをつくり、一人ひとりが行動を変えやすくするために環境を整えることが大切だと説いている。個人の健康行動は、「高カロリーの食べ物にパセリが写っているだけでヘルシーに見えて注文する」ように、理にかなった合理的な判断をしているつもりでも、直感や感情に突き動かされて判断していることが多い。この「理性は感情に勝てない2016/12/15

佐島楓

63
「人は一人では生きられない」ということ。社会疫学というジャンルはこの本で初めて知ったが、既知の情報も含めて実感できることが多かった。2019/07/10

テツ

24
生命にかけるお金。健康に対する意識。そういったことに対する教育は最下層に生きる人々には行き届かない。パブリックヘルスが何故必要かということについて僕のような素人にも理解しやすいように書かれていて勉強になりました。経済力の差って確かにそのまま寿命の差に直結するよな。生命は平等ではないのかもしれないけれどそれを平等に近づける為にはどうするべきなのかと考えることはこうしてスマホなりパソコンなりで読書メーターを見ることが出来て好きな本もいくらでも読めるような世界的に見たら上位層にいる僕らの義務な気がする。2017/03/20

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