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内容説明
ミュージシャンを目指して活動するも芽が出ないまま35歳になった女が、枕営業の末、インディーレーベルプロデュースのJ-POPのボサノヴァカバーCDのなかの一曲を歌えることになったが……。いい年して夢を捨てきれず、サブカルにまみれて自意識ばかりが肥大した、残念な20代、30代男女の肖像をシニカルな筆致で描く連作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
48
サブカル感あふれるコミック。標題作を含め約4作の中では標題作の主人公カ―ミィの有名になるのに手段を選ばない生き方が印象に残る。 2017/04/22
kanon
48
タイトルそのままの話であった…このタイトルから、そういう人が実際にいたとして、その人がどういう人なのか想像してみて欲しい…たぶんそれがこの作品の内容です笑 といった話が4篇収録されている。そして思ったのは、この作品を読んでなにか学ぶべき所があったのかと言うことだ。色々と的確すぎて、そしてそのままの展開すぎて、ノンフィクションの様な感じになっているのだ最早。冒頭のお決まりのこのフレーズ※この作品はフィクションです~も凄い念の押し様である…だからこの作品で学ぶべきなのはやはり現実を見ろということなんだろうね…2015/02/11
喪中の寺ちゃん
41
(笑)、悪いなぁ(笑)でも面白いなぁ(笑)。サブカル好きって格好悪いとさえ思う。きっと読書が好きな我々も誰かから見ればこんなものだろう。表題作の他は『ダウンタウン以外の芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園』『空の写真とバンプオブチキンの歌詞ばかりアップするブロガーの恋』『口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画(MASH UP)』(←宮澤賢治の詩が良い)『テレビブロスを読む女の25年』どれも自意識を現実がひっぱたく音が大きくて、痛い。文科系の人にはお勧めである。2014/05/11
喪中の寺ちゃん
37
再読。以前有吉弘行のインタビューを読んだら「サブカルの人と関わってサブカルだと思われたくない」といった旨の発言をしていた。バカリズムやオードリー若林もどこかで同様の発言をしていた。サブカルは格好悪いものになっているのだと思う。この漫画のダウンタウン崇拝の青年を見ていると、サブカル文化人に褒められる事が芸人に箔を付けた時代がダウンタウン(もしくは門下生である板尾あたり)で終了したのだとも思った。ダウンタウン崇拝青年が笑いのセオリーを強要する所は、ダウンタウンというよりも明石家さんま風だと思った。2015/03/12
Shimaneko
33
イタい。イタすぎる。サブカルこじらせ具合が、へたっぴな絵との相乗効果で、より笑える。とはいえ、爆笑ってほどでもないから、期待しすぎるとつまんないかも。で、1100円は高いよ、やっぱ。感覚的には780円くらいが妥当だと思う。2013/09/18