内容説明
わずか1日ほどの短い「航海」だった
なぜ、無謀な沖縄特攻は決行されたのか。沈没の瞬間、何が生死を分けたのか。関係者を徹底取材し、大和の壮絶な最期、生き残った者たちの戦後の苦悩へと迫っていく。巨大戦艦に翻弄された一人ひとりの人生を丁寧に描き出す、渾身のノンフィクション。
■目 次
今生きる人に、大和が伝えるもの(戸高一成)
第1章:「巨大戦艦・大和」誕生(大島隆之)
第2章:戦場の“大和ホテル”(大島隆之)
第3章:崩れた不沈神話 レイテ沖海戦(大島隆之)
第4章:沖縄特攻下命と「死ニ方用意」(伊東亜由美)
第5章:戦艦大和の最期(伊東亜由美)
第6章:漂流 生きるための闘い(伊東亜由美)
第7章:大和乗組員たちの戦後(伊東亜由美)
第8章: 遺族たちの戦後(大島隆之)
おわりに(大島隆之/伊東亜由美)
大和関連年表
目次
今生きる人に、大和が伝えるもの
第1章 「巨大戦艦・大和」誕生
第2章 戦場の“大和ホテル”
第3章 崩れた不沈神話 レイテ沖海戦
第4章 沖縄特攻下命と「死ニ方用意」
第5章 戦艦大和の最期
第6章 漂流 生きるための闘い
第7章 大和乗組員たちの戦後
第8章 遺族たちの戦後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こまったまこ
13
戦艦大和の乗組員だった方たちの証言集。地元の言葉で語るので心情が素直に吐露されており自分の心に強く響いた。指揮官クラスではなく手足となって戦う兵隊達の証言は今までの認識よりも更に過酷でショックを受けた。しかしどの方も大和が大好きで恋人のように思っていて大和に恨みはないと言っているのが印象的だった。命からがら大和から脱出した彼らを離島に閉じ込めたり戦後生き残った彼らに罪悪感を抱かせるようなこの国はどこかおかしい。戦争で亡くなった戦友達を今も供養する彼らに心から敬意を表する。広く読まれて欲しい一冊。2015/07/01
篠田@書店員復帰を目指し中!
10
『戦艦大和』は有名な艦なのに大和について取り上げた作品(番組も含む)は非常に少ない。そして、生存している大和の乗組員も少ない。この本は生存している大和の乗組員だった方々の貴重な声である。大和の中で繰り広げられた様々な出来事が鮮明に証言をされている。沈まない艦と言われていた大和だが、やはり最期は悲惨である。2013/10/20
jack
6
涙出た。泣けた。 当時の人達の言葉で知る事が、これほど大事だとは。☆5.02015/01/10
ビートオデッセイ
5
NHKのドキュメンタリーの書籍化です。大和の搭乗員の証言で構成されていますが戦後時間経過が長い為に当時若年だった普通の兵隊さんの話なので当時の造船現場、呉の造船所近辺や艦内の状況が良くわかりますし当時の普通の人の考えが伝わる書籍です。2014/08/02
Y2K☮
5
同じ戦争体験世代でも、実際に戦った軍人と民間人では意識の差が大きい。この本では、登場した人々の気持ちを「大和への愛憎相半ば」と一緒くたにしているが、それは違う。沖縄特攻を生き延びた方々のお話からは、大和への憎しみは感じない。平和への願い、大和と共に戦えた誇り、そして散っていった戦友への哀惜と敬意が同居していた。戦争は間違った行為だが、国や家族のために精一杯戦った方々への感謝は別物。後世からの一方的な自虐史観は彼らに失礼。あと海軍を美化する司馬史観の間違いも確認できた。海軍にも様々な理不尽はあったのだ。2013/09/06
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