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内容説明
官僚的で大嫌いだったJAL。「2次破綻もありうる」と懸念されていた同社の再建をなぜ稲盛和夫は引き受けたのか。経営者としての最後の闘いを京セラ創業やDDI時代のエピソードも交えドキュメント仕立てで描く。
目次
1章 ファーストスクラム
2章 経営に禁句はない
3章 大嫌いからの出発
4章 独占は悪
5章 これが経営か
6章 アメーバの威力
7章 たった4人の進駐軍
8章 辛抱強いバカがいい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
70
JALの鮮やかな再生の舞台裏の物語。官僚的でガラパゴス化した大企業を、80歳を目前にした大経営者が土台から改革する姿に圧倒された。法的整理で全社をあげててんやわんやになった状態で、最初に取り組まれたのが幹部のリーダー研修。そこでは「うそをつくな」「ごまかすな」といった当たり前のお話が繰り返され、みんなポカーンとなった、というエピソードは笑えるがなかなかに象徴的。中村天風や西郷隆盛など稲盛和夫のフィロソフィの原点と、まどろっこしいくらいコツコツとした実行方法、それがもたらす劇的な効果が分かって面白かった。2014/04/14
それいゆ
65
「アメーバ経営」の仕組みと「フィロソフィ教育」の考え方がおぼろげながら解ったような気がします。京セラの成長、KDDI設立、JAL再生という実績は偉大です。私は、最近その経営や会計処理が問題となっているシャープと東芝の株主で、株価下落に憤りでいっぱいですが、稲盛経営科学を導入して業績を戻してほしいものです。2015/05/29
シブ吉
44
「全社員が本気にならなければ、再建はできませんよ」3万2000人の雇用を守りたい、あえて火中のクリを拾った稲盛会長。意識改革が進んだJALの社員がまとめた小冊子の一節。「最高のバトンタッチを」「一人ひとりがJAL」チケットを売る者、機内食を運ぶ者、客室乗務員、パイロット。全員が自分の仕事を全うし、後ろに続く仲間に「最高のバトンタッチ」をしたときに、初めて最高のサービスが実現する。だから乗客に接する社員もそうでない社員も、「一人ひとりがJAL」を代表して働いているのだ。この言葉、どの業種でも大事な事ですね。2013/09/16
ナミのママ
38
2次破綻もありうる懸念の中、稲盛氏はなぜ77歳でJAL再建を引き受けたのか。…「尊敬する人は?」と聞かれたら「稲盛和夫氏」と答えます。著者は稲盛氏を「静と動が同居する人間」と書いていますが、まさにそのとおりだと思い、私もそこに魅かれます。静かに人生哲学を説く一面と、新たな事業を展開し要職を引き受けていく行動力、どちら側にも深みがあり、人間的な奥の深さを感じます。盛和塾の中、氏の周辺から、この思想がつながっていくことを願います。2014/08/04
takayuki
21
JALの再建について誤解していました。これを読んで、稲盛氏のパワーを改めて実感しました。法的整理という外科的治療ばかりが目立ちますが、「アメーバ経営」と「フィロソフィ」という稲盛氏の持つ内科的な治療がJAL債権のKeyなんですね。たった4人で乗り込み、数年で再建させた手腕は歴史に残るべき事だと思います。勉強になりました。2014/03/14
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