内容説明
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「僕」と三人の少女が、中学・高校レベルの数学をやさしく解き明かす。新たな発見に出会う新シリーズ、第一弾。
新シリーズ『数学ガールの秘密ノート』の第一作です。
「僕」と三人の少女(ミルカさん、テトラちゃん、ユーリ)が、家と学校で、楽しい数学トークを繰り広げます。中学・高校レベルの数学が中心ですが、
やさしい数学の中にも思いがけない発見があります。各章の最後に掲載した「問題」を解くことで、読者は自分の理解を確認し、実力を高めることができます。
この『数学ガールの秘密ノート』シリーズで数学の基礎を固め、『数学ガール』シリーズにチャレンジしましょう。
目次
第1章 文字と恒等式
第2章 連立方程式のアピール
第3章 数式のシルエット
第4章 素直な反比例
第5章 交わる点・接する点
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
146
数式の世界と、図形の世界。ふたつの世界を行き来すると、隠された構造があらわになって、ずっと深くまで理解できる。数学の世界と、物語の世界。現実の世界と、小説の世界。ひとつの事柄を、あらゆる視点から見つめることで、点は線に、線は面に、面は立体へと、拡がっていく。幾何の問題とみせかけて代数の問題。『容疑者Xの献身』にも出てきた、シンプルだけれど解き難いトリック。数学をまなべば、ミステリにだって応用できる。ひとつの事柄を、あらゆる方向から描く。数学と小説は、よく似ている。2018/05/12
takaC
72
止め処なく数学に夢中になっていた中高生時代を思い出させてくれる良シリーズ。もっと読みたい。2014/10/18
takaC
46
このシリーズを真に面白く感じるには学校数学を一通り履修済である必要があるかもしれないなと今回再読しててふと思ったけど、そんなことないかな?2015/05/30
kk
41
数とか数学って、なんか不思議。「数える」ってのは人間的な営みだけど、数と数との関係や幾何の定理っていうのは、この世に人間がいてもいなくても成立するってんですよね。誰が「作った」んかな。大げさに言えば「宇宙の真理」みたいな? ってな小難しい思いにふととらわれて、取っ付きやすそうこの本でちょっと学び直し。いろいろ忘れちゃってることも多いけど、何はともあれ、最後まで付いていけてホッとしました。「数式と図形を行ったり来たり」って、なんかステキっすね。2019/11/05
SOHSA
36
数学ガール1巻と3巻(ゲーデルの不完全性定理)に続いて読了。数学ガールシリーズに比べて基礎的な部分での話だけに理解しやすい。高校1年からの数学をやり直す私としては、まさにピッタリの一冊。少しずつ確かめながら進んでいくことで、数学の考え方が理解できる。本書は式とグラフの関係を取り上げ、なぜ両者を学ぶことが必要なのか、その理由を明らかに示してくれる。学校の授業では教えてくれなかったこと、しかし、数学の思考の根本として必要なこと。数学ガールとともに、秘密ノートシリーズのこれからに更に期待したい。2013/10/05