内容説明
世界的発見をしたのは、こんな「うなぎバカ」たちだった!東大研究チームのサバイバル・うなぎ採集旅行記遺伝子解析のために収集した標本は、全種制覇まであと一種類。そこへ、ドイツと台湾の研究チームも標本を集め始めたとの緊急情報。先を越されれば成果はゼロだ。慌てて飛び込んだタヒチで待っていたものは!「史上初! 卵みつけた」 ――研究員が綴る熱い冒険譚
目次
高く跳べ―にょろり旅TAKE1
うなドン―南の楽園にょろり旅
ちょっと海までにょろり旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
77
絶滅危惧種となったウナギ。その生態はまだわからないことが多いらしい。本書は、ウナギに取り憑かれウナギを求めて世界を駆け回る若き科学者の奮闘記、なんだけど、学者というよりは野人、いやもう、相当アブナイ奴にしか見えない・・・😅バッタとか鳥の先生もそうだけど、自然をフィールドとしている学者さんは本当にワイルド。こんな勇者だけが、自然界の秘密の扉を開くことができるのでしょうね。現在は東大国際沿岸海洋研究センター長となった著者の青山先生。立派な野人達を育てるべく奮闘されてるのでしょう。ご活躍、お祈りいたします。2025/03/04
菜食主義@目覚めの刻!
12
表紙のイラストを見て購入、いわゆるジャケ買いですな。内容は、筆者が東南アジアからタヒチ、いわゆる南洋をウナギを求めて旅する冒険旅行記でした。結構おもしろおかしくサラッと書いてあるので見逃しがちですが、内容はよく考えると結構えげつ無かったです。2014/01/03
uniemo
9
うなぎの研究では凄い業績をもっている筆者のグループのうなぎを求めて世界中訪れる記録。前作も読んでいますが本当に面白い。普通に食べているうなぎの生態が解明されていないことに驚き、筆者の行動力にも驚きます。確かに研究者系の知人や身内も自分の専門にかけての熱量は激しいし、特に筆者のようなフィードワーク系の研究者は危ない秘境みたいな所も嬉々として行ってしまいます。彼らのような人は大好きなので次作も読んでみたいです。2020/05/26
tsubomi
8
2016.08.27-08.30:うなぎ旅の第2弾。インドネシア、タヒチ、インド洋編。著者がうなぎ研究家になったいきさつや博士号取得のために実行した過酷で変テコな旅を感じたままの言葉で表現。全体にコミカルな雰囲気で楽しいし、研究への熱意の強さに脱帽するばかりですが、感電させたり毒物を流したりする採取方法にちょっとショックを受けました。私たちの業界では実験で動物を殺すときはいかに安楽死させたかの証明をつけないといけない決まりなので。それと対照的にタヒチの人たちがおおらかで温かくて親切で好印象♡楽園の民です。2016/08/30
barcarola
4
学者さんの行動力(あるいは行動指針)って、一体どうなっているんだ。笑える部分と、笑えない部分と、どちらも。2021/08/12