内容説明
門倉マナは漁師の祖父と2人、葉山に暮らす高校3年生。学業の傍ら、海に繰り出す日々。夏の終りのある日、1人で漁に出た祖父は戻らず、発見された船には、巨大魚との格闘の痕跡が残されていた。祖父の誇りを守るため、マナは青春を賭けた闘いに挑む! 海辺の町に暮らす人々のそれぞれの人生、ダイナミックな洋上の闘い……。いくつもの魅力に溢れた海洋青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
逍遥遊
6
82-04-20170504 最後にそう来たかぁ~って。まぁ、いいんじゃないかな。横浜住んでいると非常に近所が舞台だから楽しめます。材木座かぁ。逗子は海水浴の穴場なんだよね。釣りはしないけど、やっぱり爽快な気分にしてくれるから喜多嶋隆はいいよね。この後、マナと克己はやっちゃうのかな?うーん、青春小説だね。2017/05/04
kaede
2
自立する、ってどういうことを言うのだろう。経済的な自立はまだ簡単に出来るが、一人の人間として自立するって難しい。家族を失い一人となったマナ。彼女の姿勢が輝きを放ってて、羨ましいと思った。彼女に影響され、周りも変わっていく。年齢のせいにして、チャレンジすることを諦めていないか?そう問われている気がした。2021/10/08
yamakujira
2
両親を交通事故で失った女子高生のマナは、漁師の祖父と葉山で暮らし、学校が休みの日には漁を手伝っている。僚船が目撃した巨大マグロを狙って出漁した祖父が行方不明になり、マナは祖父のリベンジを狙う。主人公が女子高生だから悲愴な復讐劇じゃないのが好ましく、弓子との友情や克己との交遊といった高校生らしい場面がマナの魅力を醸しだしてくれる。でも、舞台が三浦半島だから、どうしてもスケールが小さく感じてしまうし、どうも物語の展開が軽いなぁ。どこかしら一昔前の小説のように思えてしまうのはなぜだろう。 (★★★☆☆)2019/09/08
yamabon
2
同じ誕生日ということで、マルノウチリーディングスタイルの「バースデイ文庫」で買って読みました。初読みの作家さん。高校生のマナが、漁師の祖父が闘って命を落としたただろう大物魚へのリベンジを誓い、周りの人たちの協力を得て努力する物語。友人の弓子や、ふとしたことがきっかけで共に行動するようになった克己とともに成長していく姿に元気をもらいました。舞台となる葉山の描写も素晴らしく、こんな生活も素敵だなあと思いました。2014/05/21
だいゆー
2
少女版「老人と海」といえば…困難に立ち向かい着実に成長していく仲間達…2013/07/25