中国自壊―賢すぎる支配者の悲劇

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中国自壊―賢すぎる支配者の悲劇

  • 著者名:増田悦佐【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 東洋経済新報社(2013/07発売)
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  • ISBN:9784492443965

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内容説明

「本書の内容は『全編、これ内政干渉』といえる、きわどいものだ。中国の現政権は、あきらかに人類がこれまでの歴史で積み重ねてきた、どこに生まれようと人間であれば普遍的に持っているはずの権利を踏みにじって、人類史そのものを何世紀か押し戻そうとするような政治を続けている。
その象徴が、中国独特の戸籍制度だ。この制度については、農村から都市への人口流入を防ぐ制度だと思いこんでいる人が多いようだ。だが、まったく違う。中国の全国民の身分を、生まれによって固定化させる制度なのだ。こんな制度がいつまでも続いていること自体が、中国がいかに横暴で身勝手な権力者によって支配されているかを示している。
ここまで歪んだ政治制度は、どんなに強固に構築されているようでも、どこかでほころびが生じたら、あっという間に崩壊するだろう。そして、この政権崩壊は、中国の労働者、農民にとって画期的な境遇の改善につながるはずだ。」──「おわりに」より

目次

第1章 龍の年は、ずるずる引きずる年だった
第2章 中国に黒鉄の時代がやってきた
第3章 「社会主義」格差超大国の出現
第4章 頭のいい人たちが多すぎる国の難局―迷い出た唐宋変革論の亡霊
第5章 史上最大・最強のケインズ主義国家の末路
第6章 資源浪費バブルは弾けた―次は何か?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T坊主

4
1)なかなかの力作である。農村戸籍、都市戸籍による差別で、共産党政権を搾取により維持している。社会主義が聞いてあきれる。2)国有企業はなるべく多くのあ労働力を使い、なるべく多くの投資を行いながら操業を維持するのが使命であって、採算性とか収益性とかは二の次、三の次。3)ほとんどの王朝の最後はわりとあっさりと転覆している。支えようとする忠誠心がないから、すなわち絶対的な利己主義だからだ。すでに中枢の幹部の9割の子女親戚が外国籍とか。すでにそれをみこしてのこと。2014/01/08

Kentaro

2
ダイジェスト版からの要約 中国共産党の一党独裁が続く限り、都市戸籍保有者と農村戸籍所有者の身分差別は維持されるだろう。農民工は相変わらず低賃金で酷使され、国民が稼ぎ出す付加価値の6割は資本家たちが収奪する。これらの資本家が共産党幹部に袖の下を送り続けると、中国内の貧富の差は埋まらない。宋代以来の中国は、倫理性はともかく、頭脳明晰で先の見える指導者を選んできた。勢力を盛り返すという見通しがない政権はあっさりと政権交代してきた。共産党の中央委員の政策が成功するか否かに現行中国の体制の存続がかかっているだろう。2018/05/28

templecity

0
◎戸籍制度は、共産党幹部と都市戸籍が自分たちの特権を維持するために結託して守ろうとしている。最近、更に都市戸籍人と農民籍との格差は広がっている。宋の時代にできた科挙制度から役人に賄賂がはびこるようになった。科挙は子供も科挙に受かるという保証がないため、自分の任期中にできるだけ蓄財しようと考える。需要もないのに鉄鋼を作り続けるのは、国営企業が鉄鋼を作れば役人が儲かる仕組みになっているから。とんでもないほど中国は基礎資材を生産し続けていて、無駄を作り続けている。 2013/12/14

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