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内容説明
靖国神社の宗教法人化は、本当にアメリカに強制されたものだったのか?
国家の施設だった戦前、民間の一宗教法人となった戦後。それに対して、神社の公的復権を求める社会的な勢力が、全ての諸問題を生んだ。
政府の現役閣僚他、国会議員の靖国参拝により、毎年噴出する「靖国問題」。しかし、「公人としての参拝か私人としてか」といった「政教分離論議」と、「周辺諸国への配慮に対する国粋主義的な主張」が繰り返され、話は平行線をたどるばかり。本書は、靖国が戦後改革の中で講じた「生き残り策」と当時の時代状況を、膨大な原資料を読み解くことで、「靖国問題」の深層に肉薄する。
目次
十年ひと昔
ワンセット思考を超えよう
「昔のほうがましだった」という嘆き
靖国神社の創建から中曽根参拝まで
A級戦犯合祀のいきさつ
中曽根参拝以後
靖国神社は「布袋の中の錐」
知られざる占領下の攻防
語り残したこと
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