内容説明
「いますぐ逃げてほしい」VS「私なら気にしません」。3・11以降、日本から本当に安全は消えたのか? 科学的根拠なき恐怖心こそが元凶か? 全国民に問う、「あなたはこの街に住みますか?」。
目次
1章 汚染はどこまで進んでいるのか
2章 千葉県、茨城県はもはや放射線管理区域
3章 放射線による健康被害のウソとホント
4章 年間1ミリシーベルト以上は危険!ではない
5章 この街に住んでも安全か、逃げ出すべきか!?
6章 柏市民からの質問―子どもたちの明日は、大丈夫ですか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくのみ
9
タイトルからして、「放射能って?」とつっこまれそう。 わりとわきの甘い小出先生が、かなり極端なデストピア的近未来を描きだし、実証的で緻密な小林先生が否定する。なんだか、結果として放射線の影響はあんまり心配しなくていいよ、という結論が決まってしまう。私もホットスポット地域に住んでいるので、できれば小林さんの理論が正しいことを祈ってしまうのだが、残念なことに結論が出るのは、10~20年後。彼らが退場した後なのだ。2014/07/06
やす
1
両サイドの研究者を呼んでいて好感が持てる。放射能に対してゼロリスクを追求するか、日常生活の中のリスクの一部として受け入れるかのスタンスの違いな気がした。国や事業者としては他と比べて相対的に低いリスクだから進めたいと行くのは分かるし、住民からしたらいくら低いリスクでも一方的に押し付けられたら反感を持つのも分かる。2024/02/08